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[WBS] 売り上げの65%が海外!なぜポケモンに世界が熱狂!?[株式会社ポケモン]

2017年7月7日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

人気キャラクター「ピカチュウ」で知られるポケットモンスターですが、今年でアニメの放映20周年を迎えました。

このロングヒットを支えているのが実は海外での人気です。

日本時間の7月7日未明にパリで行われたポケットモンスターの新作映画の上映会では平日にも関わらず3,000人のファンが集結しました。

ポケモンの売り上げの割合を見てみても海外が全体の65%を占めます。

なぜポケモンは海外でウケるのか、世界的コンテンツとなった背景にはポケモンの緻密な戦略がありました、

株式会社ポケモン

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花の都パリ。

こちらで7月6日から始まったのは「Japan EXPO」。アニメやファッション、ゲームなど日本文化を紹介する展示会です。

男性同士の恋愛を描いたマンガの販売所や最新のダンスゲームのブースにヨーロッパ中から若者が集まりました。

その中で最も長い行列を作っていたのが、

ポケモンの映画「キミにきめた!」!

ポケモンの最新映画の上映会です。上映されたのは7月15日から日本でも公開予定の劇場版ポケットモンスター「キミにきめた!」。主人公のサトシとピカチュウの出会いを描いたストーリーです。

Japan EXPOにポケモンの映画が出展されたのは今回が初めて。会場にはピカチュウのコスプレなどをした3,000人が集結し真剣な表情で映画に魅入っていました。

そして上映後、ピカチュウと主人公サトシの声優、松本梨香さんが登場すると大盛り上がり。主題歌を日本語で熱唱しました。

感動して涙する場面がいくつもあった。いつも変わらない感動を与えてくれて尊敬の気持ちが絶えない。

またポケモンを見たいという気持ちになった。早く家に帰ってポケモンのゲームをやりたい。

Japan EXPOの主催者、トマ・シルデ氏に話を聞くと、

ヨーロッパではポケモンは世代を超えて愛されている。ポケモンから映画上映の提案を受けたときラッキーだと思った。

海外での人気

ポケモン人気はイギリスでも。ロンドン市内のおもちゃ販売店に行ってみると、

ポケモングッズのコーナーありました。一番上はピカチュウの帽子、カードゲーム、その下は人形、そして一番下にはTシャツ。なんでもあります。

店に来ている子供は、

ポケモンはみんな違う技を持っていて本当に面白い。

ポケモンのアニメは今、98の国と地域で放送されています。世界中で人気となっているポケモン、背景にはある緻密な戦略があります。

ロンドンオフィス

ポケモン関連のビジネスを統括する株式会社ポケモンのロンドンオフィス。

会議室にはピカチュウのイラスト。

入って見ると、

Psykokwak(シコクワック(コダック))はフランス語の響きが良くてローカライズは大事。

行われていたのは国ごとにポケモンの名前を変えるローカライズという作業。フランスやドイツなどでの呼び名を決めていました。

例えば「ガオガエン」は泣き声のイメージから日本では命名されましたが、フランス語担当者は、

「ガオ」をフランス語に直訳すると悪いイメージになってしまう。ネコ科の「フェラー」、炎の「インフェルノ」、フランス語では「フェリンフェルノ」。親しみやすい名前。

一方、ピカチュウなど有名なポケモンはあえて全世界で同じ名前にしています。

伝説のポケモン「ルナアーラ」は「ルナアーラ」。世界中どこでも。世界中のプレーヤーが簡単にコミュニケーションを取れる。共通名は全世界のオフィスで議論して一番適切な名前を決める。

石原恒和社長

海外のファンを増やし続けてきたポケモン。開発者でもある石原社長は、

「色んなキャラクターがいるんだなと思いますね」

20年前は151種類だったが今は5倍以上。私も把握できないくらい増えている。

ここまで人気となった理由については、

子どもたちが体験するであろう昆虫採集であったりとか、現実世界に一番近い「ファンタジー」として体験しやすかった。

さらに2016年に配信を開始した「ポケモンGO」、ポケモンを知らなかった世代も熱中するなど社会現象となりました。

ポケモンってホントにいたんだと感じてくれる人がたくさん生まれた。ポケモンはAR(拡張現実)と相性がいいものだったかもしれない。そこをポケモンとしては掘り下げて利用したい。

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