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[WBS]家電から"個電"へ?コロナで変わる機能ニーズ[パナソニック株式会社]

2021年9月21日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

9月21日に発表された冷蔵庫やエアコンなど白物家電の8月の国内出荷額は1年前と比べて17.8%減と大きく減少しました。

コロナ禍の巣ごもり需要が一巡したためと見られていますが消費者の家電を選ぶ目もコロナをきっかけに大きく変わってきています。

キーワードは家電ではなく"個電"。

一体どのような変化なのでしょうか。

パナソニック株式会社

[blogcard url="https://panasonic.jp/"]

都内の家電量販店「ビックカメラ有楽町店」。

今、家電の売れ筋に変化が出てきているといいます。

ビックカメラ有楽町店の沢井加歩さん。

パン1枚で挟んでホットサンドができる。小さい子どもや女性に人気の商品。

食パンを折りたたんで作るホットサンドメーカー「ラドンナ ホットサンドメーカー」。操作の簡単さが売りです。

巣ごもり需要で注目が高まっている調理家電。

この店ではこれまで1台で複数の調理ができる多機能調理家電が売上げの柱でしたが…

多機能もいいが全部使いこなせない。

これまで調理家電に縁がなかったお客様は高機能よりビギナーでも使いやすい操作性を重視する傾向があるといいます。

シンプルで分かりやすく使いやすいという理由で選ぶ人が多い。

こうした機能を絞ったシンプル家電は新興メーカーが得意としてきたジャンルです。

需要の高まりを受けて大手のパナソニックはシンプルさに新たな発想を加えた家電を開発しました。

こちらの電子レンジ、購入時は温めなど基本的な機能のみが搭載されていますが、アプリを使って機能を追加することができます。

今月発売のこちらのオーブンレンジ「ビストロ NE-UBS5A」。インターネットとつながったいわゆるIoT家電ですが、購入後に必要に応じて専用アプリから欲しい機能を追加することができる、いわば成長する家電です。

例えば結婚して子どもが生まれ、作りたい料理の種類が増えたらグリル機能を追加。

専用アプリからレシピをダウンロードし、ワンタッチでおまかせ調理をすれば料理の幅も広がり、時短にもつながります。

パナソニックのコンシューマーマーケティングジャパン本部、河野明本部長。

家電はもともとどういうターゲットにこの商品を提供していきたいか決めていたが、いろいろなライフスタイル、ライフステージがある。

その変化に合わせて家電自体が変わっていけないかと。

これまでのように高機能で付加価値を高める商品開発から一人一人の個人に合わせて価値を提供する家電の個電化がいまトレンドになりつつあります。

こちらのテレビは…

リビングで使用することはもちろんのこと、簡単に移動することができるので自分の部屋に移動させてリモートワークのモニター用として使うこともできます。

テレビアンテナを接続するチューナー部分をモニターと切り離し、配線をなくしたことで置く場所や使い方を自由にカスタマイズできます。

こちらの掃除機はダストボックスを本体から分離することで軽量化し、操作性を高めました。

誰にとっても使いやすいことを意識しています。

さらに家電同士を連携させると…

洗濯が終わりました。

離れた場所にある家電の状況に加え、ゴミ出しの日、薬の時間など個人の生活スタイルに合わせて役立つ情報を家電が知らせてくれるサービスを10月から開始します。

こうした個人の使い勝手に寄り添った個電は今後も存在感を高めていくと専門家は指摘します。

AllAbout家電ガイドの滝田勝紀さん。

ライフステージ別に機能を足したり引いたりできるのはこの先、理想的な家電の形なのでは。

一つの家電を長く使い続けることによって自分と共にそれが成長していく。

そういう家電でないとなかなか売れにくくなってくるのでは。

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