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[WBS] 町工場のミニホワイトボードがなぜアメリカでヒットした!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

私が持っているこちらのノート、一見どこでも売られている普通のノートのように見えますが、実は海の向こうで大人気となっています。

国を超えたインターネット通販、いわゆる越境ECを通じて買われているのですが、例えばアメリカの消費者が越境ECで購入する日本からの製品は2017年の7,128億円から、2021年には1兆2,000億円まで増える見通しです。

新たな販路を求め海外へ挑戦する日本の中小企業を後押しする動きがいま活発になっています。

欧文印刷株式会社

[blogcard url="https://obun.jp/"]

東京・板橋区にある小さな工場。

ここで作っているある商品がいまアメリカで人気となっています。

それがこちら。

欧文印刷の汲田丈二さん、

ノートに見えるけどホワイトボード。

欧文印刷が2011年に発売したノート型のホワイトボード「nu board」です。

持ち運びがしやすい、カフェで広げて打ち合わせができるツールがあったら便利。

そのままだとつまらないのでもう一ひねり何かアイデアがないかと考えたのが透明シート。

消去を防ぎ、上書きできる機能をプラス。

2年前にアメリカ最大のネット通販サイト、アマゾンで発売してみたところ予想外の売れ行きでした。

お客様の評価を見ると、

なんてすごい商品なの!

どうして今まで思いつかなかったんだろう。

アメリカの場合、紙の無駄遣いが減るとか環境面で「この製品がいい」というお客様が多い。

アメリカで累計1万5,000冊を販売。

主力の印刷事業の売り上げが減少する中で海外でノート型ホワイトボードの売り上げを伸ばしたい考えです。

国内の印刷需要は確実に減っていく。

アメリカの市場で認知が進めばヨーロッパやオーストラリアに進出していく。

株式会社グローバルブランド

[blogcard url="https://www.globalbrand.co.jp/"]

欧文印刷のアメリカへの販路拡大を後押しした会社が名古屋市にありました。

グローバルブランドというこちらの会社、代表の山田貴弘さんです。

国内に送るように海外に送るのがわれわれのミッション。

オフィスにはメーカーや問屋など全国の中小企業からアメリカに向けて発送する荷物が届いていました。

陶器のポット。いわゆる日本の瀬戸物。

こちらはお茶の葉です。

さらに、

全部、ニンテンドーDSの本体と日本語のDSソフト。

日本の中古品は丁寧に扱われているものが多い。

海外の中古品と比べてきれいなものが多い。

グローバルブランドはさまざまな中小企業から送られてくる荷物をまとめてアメリカのアマゾンの倉庫に発送します。

アメリカの消費者が注文をすると倉庫から商品が発送される仕組みです。

一番コストがかかる日本~アメリカ間をお客様の荷物をとりまとめることによって輸送費を大幅に削減している。

これまではアメリカに商品を送る際、その中身によって通関の書類が異なるためハードルが高いという問題点がありました。

そこでグローバルブランドは独自のシステムを企業に提供。

日本語で商品内容を打ち込むことで適した英語の書類を作成できるといいます。

またSNSを使った販促業務の代行も。

英語の紹介文を作成するだけでなく、消費動向をチェックし、検索されやすい単語を入力します。

「国内との売価の違いは?」

約1.2~1.5倍の価格になる。

これまで900社近くのアメリカ・アマゾンへの出品をサポートしてきました。

株式会社広島銀行

[blogcard url="https://www.hirogin.co.jp/"]

2月28日、広島県福山市で開催されたセミナーに山田さんの姿がありました。

参加していたのは地元広島銀行の取引先企業です。

グローバルブランドは新たに広島銀行、東京海上日動火災保険と連携することを決めました。

海外に荷物をおくる際、商品の破損や消費者からの訴訟リスクに備える保険がすでにあります。

今後、広島銀行の取引先である複数の中小企業の商品をまとめて扱うことで物流コストを下げ、保険料を安くします。

東京海上日動火災保険の磯田賢さんは、

みんなで集まって保険に入るスキームを作り、年間50万円が数万円になる。

まず広島銀行のクライアントの海外進出を成功させ、各地方銀行のクライアントと全県でやれたら。

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