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[WBS]日産のEV「アリア」冬発売!反動不足でずれ込み[日産自動車株式会社]

2021年6月4日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

日産自動車は6月4日、新型のEV(電気自動車)、アリアの予約受付を始めました。

ただ、予約した人の手元に届くのは冬になる見通しで当初の予定からは半年ほど遅れることになります。

その背景にあるのは世界的な半導体不足です。

日産自動車株式会社

[blogcard url="http://www.nissan.co.jp/"]

日産自動車の星野朝子執行役副社長、

日本専用の特別限定車「日産アリア リミテッド」です。

日産が披露した新型EVのアリア。

こちらの2台は予約注文でしか買えない限定カラー。

高速道路で手を離すことができる運転支援技術を搭載しています。

バッテリー容量が小さい二輪駆動モデルの場合、1回の充電で最大450キロメートル走れます。価格は660万円です。

そして、会見開始から1時間半…

予約サイトをオープンして1時間で500台の予約が入った。

アリアの披露と同時に開設したのが専用の予約サイトです。購入の検討からアフターフォローまで全てオンラインでのやり取りが可能で、日産では初めての取り組みです。

日産自動車のデジタルマーケティング担当、山口稔彦氏、

コロナで店に行って購入することにためらいのあるお客様がいる。

デジタルを活用した購入サポートサービスを充実させないとお客様のニーズに応えられない。

夕方5時時点で予約は1,500台に増え、順調なすべり出しだといいます。

ただ、このアリア、予約した人の手元に届くのは冬になるとのこと。今年中頃とした当初の予定から半年ほど遅れることについて理由を問われると…

コロナが長く世界中で続いているのと半導体不足の問題などもあり、タイミングを見つめた中で今年冬に日本仕様を発売することになった。

世界的な半導体不足の問題は自動車メーカーの商品戦略にも影響を与えるほど深刻になっています。

政府は6月4日、その半導体産業を国家事業として位置づけた新たな戦略をまとめました。

6月4日、梶山経済産業大臣が打ち出したのは、

半導体が失われた30年の反省と足元の地政学的変化を踏まえ、大きく政策転換を図りたい。

半導体をデジタル産業基盤と位置づけ、国家事業として取り組むと表明。

実は日本の半導体産業、1980年代には世界シェアの50%以上を占めていましたが、今では10%程度まで低下しているのです。

6月4日公表された新戦略では海外メーカーと協力して日本国内に最先端の工場を設立することや次世代製造技術の国産化を進めることを掲げました。

その背景にあるのは…

アメリカのバイデン大統領、

見づらいと思うがこれが半導体だ。

様々な製品に使われ、産業の米をいわれる半導体。米中対立が続く中、経済安全保障の観点からその重要性が改めて認識されているのです。

各国政府が半導体の確保に向けて大規模な支援を次々と表明しているのに対し、日本政府の支援は2,000億円ほどにとどまっているのが現状です。

菅総理も、

経済安全保障の観点からのデジタル政策だ。

先端的な半導体の開発や立地支援を行う。

他国に匹敵する取り組みを進めるとして来年度以降の予算に必要な金額を計上していきたい考えです。

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