ななや
静岡県藤枝市にあるお茶の専門店「ななや」。
店内に入ると長い行列が出来ていました。
コーンの3番と6番です。
お客様のお目当ては抹茶ジェラートです。種類はNo.1からNo.7まで7種類。番号が大きくなるほど色が濃くなっています。
7番を食べたお客様は
苦いです。最初苦いけど、あと甘いです。
一度食べるとクセになる超濃厚抹茶ジェラート。その人気の秘密に迫ります。
丸七製茶株式会社
「ななや」は1907年創業の老舗のお茶問屋「丸七製茶株式会社」が始めたお茶の専門店。
週末の午後、多い日には50人ほどが行列を作ります。
お客様のほとんどが注文するのが唯一プレミアムの名を持つ「No.7」です。
「No.1」でも一般的な抹茶ジェラートよりも濃いが、No.7にはその7倍の抹茶が使われ原価率は90%だといいます。
また7種類全てでお茶会などで使われる「お点前用」を惜しげもなく使用します。
この抹茶ジェラートを生んだのが鈴木成彦社長。
鈴木成彦社長
鈴木成彦社長に連れられて向かったのは原料となる抹茶が生まれた茶畑。
この時期は春摘の一番茶が終わり、二番茶が収穫時期を迎えていました。藤枝産の茶葉は茶所、静岡の中でも最高品質だといいます。
しかし、
品質は購買の方や商品開発の方からは評価されているが、京都の宇治抹茶が圧倒的な人気を得ているので・・・。
圧倒的知名度を持つ宇治抹茶の陰に隠れて悔しい思いをすることも多いといいます。
そして6年前、超濃厚な抹茶ジェラートを開発。ブランド力を高めるため、あえて直営3店舗のみで販売をしてきました。
壽々喜園
ところが今年から新たな動きがあります。
東京・浅草の老舗のお茶問屋「壽々喜園」。
丸七製茶株式会社は初めて外部の店に7種類の抹茶ジェラートの本格販売を認めました。
2016年1月の販売開始以来、連日行列ができていました。
訪れるお客様の大半はジェラートがお目当て。ただ、お茶の売上そのものも上がったといいます。
そして女性客が気になっていたのは藤枝産の抹茶。
お客様にどこの産地か知っていますか?と尋ねたところ
静岡県。入口で確認しました。
藤枝産抹茶
鈴木成彦社長は藤枝産抹茶の知名度向上に手応えを感じ始めていました。
抹茶は世界中に認知度が上がっている。浅草というのはいい立地。この抹茶の知名度を上げて、農家の所得水準を上げ、ウィンウィンの関係を作っていければ。
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