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[がっちりマンデー]潜入!儲かるスゴい工場の秘密!(1)[日本車輌製造株式会社]

潜入!儲かるスゴい工場の秘密!

潜入!儲かる!スゴい工場の秘密

新幹線の先端を支えるグルグル溶接

まずやって来たのは愛知県豊川市にある日本車輌製造株式会社豊川製作所。

日本車輌製造 管理部
石川雄一さん

日本車輌製造の石川と申します。

早速ですが石川さん、儲かっています?

日本車輌製造 管理部
石川雄一さん

儲かってます。

番組スタッフ

年間売上げはどのくらい?

日本車輌製造 管理部
石川雄一さん

昨年は940億円でした。

番組スタッフ

めちゃくちゃ儲かってますね。

日本車輌製造 管理部
石川雄一さん

がっちりです!

これはかなりスゴい工場に違いない!

早速、中を案内してもらうと…広~い!先がもう見えませんけど。

ここ、豊川製作所の敷地面積はなんと東京ドーム5個分。上から見ると長くてでかい工場がたくさん並んでいる。

社名が日本車両ってことは石川さん、やっぱりスゴい儲かり車両を作っているんですかね?

日本車輌製造 管理部
石川雄一さん

私たちが作っているのはこちらです。
新幹線です。

日本車両の豊川製作所は新幹線を日本一たくさん造っている工場。これまでに造った新幹線の数は4,200車両以上ってスゴい!

工場を歩いているとあっちにもこっちにもいたるところで新幹線がウロウロしているよう。

では、いよいよ新幹線を造るスゴい工場の内部を見せてもらいましょう。

番組スタッフ

ここは何なんですか?

日本車輌製造 管理部
石川雄一さん

鉄道車両の走り装置である台車を組み立てているところ。

台車とは新幹線の下の部分。車でいうシャーシで車輪やモーター、ブレーキなどが取り付けられる、いわば電車の骨格。

新幹線のスピードも安全性もこの台車次第ってことで、これを造る台車工場はとっても重要な場所なんです!

こちらでは台車のパーツを溶接してくっつけているんですが、形が複雑でいりくんでいるため、普通は作業員が潜り込んだり上を向いたり、横を向いたりと無理な体制にならないと溶接しづらいという問題が…

そこで改良した日本車輌の工場のスゴいところが!

日本車輌製造 管理部
石川雄一さん

常に下向きで溶接するために3次元治具と言われる治具に対象物を乗せて、それを回転させながら作業をしています。

こちらがスゴい工場の秘密兵器「3次元治具」。これに台車を取り付けると鉄の塊の重たい台車部分が自由自在に向きを変えたり回転させられる。

人が動くのではなく、台車が動くから作業員さんは常に下向きで正確にしっかりと溶接できるってワケ!

続いて、こちらの工場では…

日本車輌製造 管理部
石川雄一さん

鉄道車両のボディの部分を造っている工場。

こちらは豊川製作所の中で一番長い工場。全長300メートル。

まずはアルミ合金で造られた新幹線のボディのパーツを自動溶接機でつなぎ合わせて、大きなクレーンで運んで、そっと下ろして、車両の箱型に組み立てていくんです。

さらに奥には新幹線を造る上で一番難しい肝となる部分の工程が!

番組スタッフ

これ新幹線の頭の部分ですか?

日本車輌製造 管理部
石川雄一さん

先頭部分の溶接組み立てをしているところ。
最後の仕上げの部分は今でも職人の匠の技で作られている。

番組スタッフ

それがスゴいんですか?

新幹線の先頭部分は一番強い風圧を受けるので強度が必要。そのため流体力学で精密に計算された独特の形の膨らみやへこみの曲線を精巧に作らなければならず、その溶接の仕上げ作業は機械では不可能。

職人の腕に頼るしかないんですが日本車両の206名いる溶接職人の中でも先頭を溶接できるのはたったの5名だけなんです。

その匠の一人が天野託実さん。

番組スタッフ

選ばれた?

日本車輌製造 製造部
天野託実さん

まあ、そうなりますね。

番組スタッフ

試験があるわけじゃない?

日本車輌製造 製造部
天野託実さん

あります。
それで受かった人ができます。

番組スタッフ

ベテランの人でもずっとできない人もいるんですか?

日本車輌製造 製造部
天野託実さん

います。

番組スタッフ

腕がやっぱりスゴいんですね?

日本車輌製造 製造部
天野託実さん

ありがとうございます。

番組スタッフ

練習したんですか?

日本車輌製造 製造部
天野託実さん

練習たくさんしました。

力強いお答え。では、天野さんの溶接の腕前を拝見!

はっきりいって何が難しいのかよくわかんないんですけど…

よく見てみると先端を円を描くようにグルグルとしていますね。普通はまっすぐですよね、どうしてグルグルに?

日本車輌製造 製造部
天野託実さん

見てもらうと波形がなみなみ。
これが重要。
溶け込みの深さが大きくなるので強度も上がる。

なるほど、このウロコのような波が出るように溶接すると板と板の継ぎ目の溝に溶接で溶かした金属が深く隙間なく入り込み強度が増すんです。

もし、このウロコ状の波がうまく出せなかった場合、溶接した金属が溝にうまく入らず隙間ができてしまう。この小さな隙間が高速で何度も新幹線が走っているうちに小さなヒビが入り、ここから大きな亀裂になってしまう危険性が…

日本車輌製造 製造部
天野託実さん

一定のリズムでやらないと綺麗に溶け込んでいかない。
あまりゆっくりやるのもダメ。早くてもダメ。

番組スタッフ

ちょうどいいスピードがある?

日本車輌製造 製造部
天野託実さん

はい。

番組スタッフ

それを身につけるのが大変?

日本車輌製造 製造部
天野託実さん

そうですね。

このグルグル方式はグルグルと先端を動かすスピード、円の直径、円と円を重ねる幅、それらが正確に決まっているんです。

試しに建築系の溶接工場で働く溶接歴1年目の方にグルグル方式の溶接をお願いしてみると…

どれどれ、ありゃ~、ウロコ状の波の大きさや重なり具合がバラバラですね。そして、横から見ると溶接面がデコボコしちゃっている。確かに難しそう。

溶接歴1年目
東陽金属工事
豊田直人さん

まだまだ練習が必要なところ。

大きな新幹線ですが、小さな隙間も作らない溶接技術があるからこそ、最高速度300キロで走ることができるんですね。

日本車輌製造 管理部
石川雄一さん

日本車輌豊川製作所はスゴい溶接で新幹線を造ってがっちり!

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