潜入!儲かる!スゴい工場の秘密
超正確な穴あけるガンドリルマシン
続いてやって来のは大阪市平野区にある不二新製作所。
出迎えてくれたのは乙間英司社長。
あの、ここってスゴい工場だって聞いたんですけど…
不二新製作所
乙間英司社長

こちら。
早速、工場の中に潜入!中は結構小ぢんまりしていますね。
何やら色んな機械が所狭しと並んでいますが、こちらは何を作る工場なんですか?
不二新製作所
乙間英司社長

金属や樹脂に穴をあける会社。
大きな穴を加工することも可能。
長いパイプ、実はこれ金属の棒に穴をあけたもの。こうした長いものに綺麗に真っ直ぐ穴をあけるのがとっても得意な工場なんです。
例えば食品工場で納豆の醤油だれを袋に詰めるためのノズル。
繊維メーカーの工場で糸を通すための細いパイプ。
どれも後から穴をあけて作ってる。
こうした穴をあけるのに欠かせない工場のマシンが、その名もガンドリルマシン。
穴は細長いドリルであけるのですが、このマシン、その名の通りもともとは銃を作るときに銃口に穴をあけるための機械。
普通、パイプは板を丸めて作ったりするんですが、塊に穴をあけて作るほうが断然頑丈になるので強度が必要なものはこの穴あけ方式になるんだとか。
と、ここで番組スタッフからかなり失礼な質問が…
番組スタッフ
正直、ただ穴をあけるだけなのかなと…

不二新製作所
乙間英司社長

なるほど~そうですね…
穴加工をしたことのある方が見ると、おお!と思う。
穴加工の技術で日本トップクラスであることは間違いない。世界的にもトップ10には入ってるんじゃないかな。
社長曰く不二新製作所の技術は長いモノにも正確に穴をあけられるのがスゴい!
普通、長いモノに穴をあけるとどうしても少しずつ曲がってしまい、反対側では中心からちょっとズレてしまうとのこと。
ところがこちらの工場では長さ1メートルの金属の棒にもぴったり真ん中に穴をあけられるらしい。
スイッチオン!
果たしてずれることなくきっちり真ん中に穴をあけることが出来るんでしょうか!?
現在、全く見えていませんがどんどん進んでおります。
作業完了!
反対側に貫通した穴はぴったり真ん中にあいているのか?
おぉ~これはかなり真ん中です。しかも、穴の外側の厚さを細かく計測してみると、上下左右7.5mm、7.6mm、7.6mm、7.6mmとほぼ一緒。
不二新製作所
乙間英司社長

スゴいでしょ。
番組スタッフ
ズレをなくすのは重要?

不二新製作所
乙間英司社長

強度の弱い部分、強い部分ができにくくなる。
厚みが違うとパイプの強いところと弱いところができてしまい、全体の強度が落ちてしまう。だからズレなく真ん中に穴をあけるのが大事なんですね。
このガンドリルの技術を用いれば厚さ2mmの板に直径1mmの穴をあけることから、5cm四方の金属に124個の穴を正確にあけることまでなんでもできちゃう。
不二新製作所
乙間英司社長

不二新製作所は正確に穴をあけてがっちり!