チョコボール
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日米でまだ沖縄返還構想が続いていた1967年、その年に誕生したのが森永製菓のチョコボール。
手の平に収まるサイズと「くちばし」部分からチョコがコロコロと出て来るスタイルに多くの子供たちが親しみました。
甘いものが食べたい時にチョコボール。
酒のつまみにピーナッツ入りチョコ。
1日34万箱売れるというチョコボールの人気のヒミツに迫ります。
森永製菓株式会社
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栃木県にある森永製菓の小山工場。
全てのチョコボールがこの工場で作られ、全国に出荷されていきます。
基本は「キャラメル」「ピーナッツ」「いちご」の3種類。
このうちピーナッツは子供の食べやすい小さなモノだけを使います。選んだピーナッツを釜に入れチョコレートを少しずつかけながら回し続けます。
そして2時間経つとピーナッツひとつひとつが均等にチョコで覆われます。
最後に手で溶けにくいようにコーティングをしたら完成です。
おもちゃのカンヅメ
しかし、やっぱりチョコボールといえば「おもちゃのカンヅメ」。
滅多にお目にかかれない金のエンゼルがでてきたら貰えます。
集めていました「金のエンゼル」。
交換するのがもったいなくて今も家に保管してある。
おもちゃのカンヅメを20年以上手掛けてきた元広報部長の藤巻紘一さん。
開発コンセプトを聞くと意外な答えが…
中のものにはあまり興味がなかった。中のもので引きつけるのではなく「カンヅメを開ける」ということだけ。
当時、缶切りでカンヅメを開けるのは子供のささやかな憧れだったといいます。
ただ切り口がギザギザで危ないからと親は開けさせてくれない。
でもオモチャが入った子供のためのカンヅメなら親も許してくれるのではないか…
子供がワクワクすることを追求した結果が「おもちゃのカンヅメ」でした。
それから40年あまり、カンヅメも様々なタイプが誕生しました。
開ける「ワクワク」
しかしチョコボールの売り上げは2010年をピークに減少。発売当初と違ってさまざまなお菓子が登場し、存在感が薄れてしまったのです。
菓子食品マーケティング部の野条理恵さんは、
毎月、売り上げが「前年比何パーセント」と、聞くのがつらい。
そこで原点に立ち返りました。開けるときの「ワクワク感」です。
そうして生まれたのが2015年の「開かずのカンヅメ」。
金庫のような見た目ですがダイアルの番号を合わせただけでは開かない極めて難しい仕掛けになっています。
さらに期間限定で「開かずのチョコボール」も発売。

いつものように開けても開け口はココではなく「ヒミツ」、SNSなどでたちまち話題となり存在感を取り戻した。
その後、売り上げもV字回復。
ロングセラー復活の極意とは?
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消費者が抱く商品イメージを裏切らずに「攻める」!