[WBS]【イノベンチャーズ列伝】無人化かなえる「考えるロボット」!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

イノベンチャーズ列伝です。

人手不足が叫ばれるいま、注目を集めるのは産業用ロボットです。

しかし、ある作業がネックとなり導入が進まない事態となっています。

それがティーチングと呼ばれる作業です。

これはロボットにどのような動作をさせるか事前にプログラミングをするものですが、多くの費用と時間がかかります。

ただ手間を掛けても出来る動作はひとつだけ。

例えば箱の大きさが変わっただけでも対応ができません。

この弱点を克服しようとベンチャーが立ち上がりました。

株式会社PALTAC

新潟県見附市。

ここは日用品の卸売を手掛けるパルタックの倉庫。

増え続けるドラッグストアからの注文に対応するため去年稼働しました。

1日に1万箱以上の商品を出荷しています。

今後も倉庫を増築する考えですが商品の積み下ろしといった重労働がネックとなり人手が思うように確保できないといいます。

以前、産業用ロボットの導入を考えた際は・・・

PALTACの研究開発本部、馬場和弘さん、

物流業界では多種多様な箱を扱う。

箱を正確に認識してピッキングするのが難しかった。

従来のロボットにティーチングを施した場合、順序正しく並んだ商品を取ることできても、箱の向きが変わっただけで対応できなくなってしまいます。

商品の配置は常に変わるためティーチングしきれないと判断し、導入を諦めたといいます。

しかし、日本のあるベンチャーがこの問題を解消しました。

これがそのロボット。

箱を吸引して持ち上げるのですが、自分で考える力があるため、どんな状況にも対応できるといいます。

小さな箱の場合は吸引ノズルが他の箱に当たらないように考えながらピッキング。

生産能力は人と比べて2倍から4倍。

労働不足解消だけでなく生産性もアップ。

考えるロボットを実現する技術とは・・・

株式会社MUJIN

都内にある物流倉庫。

こちらのベンチャー企業は倉庫の中がオフィスとなっています。

産業用ロボットの知能を開発するベンチャー企業「MUJIN」。

工場などでの作業を研究しロボットを制御するシステムを作っています。

滝野一征CEO、

工場ではいろいろな作業がある。

ばらばらに入った部品をつかんで置くという作業もある。

事前にロボットをどう動かすか、膨大なティーチングが必要。

しかしMUJINの技術を使えば2週間ほどでここまで!

掴んでいますね!

全部自分で判断してどんどん勝手にやってくれる。

端をつかむときは外れやすいので、自分で考えてゆっくりと置く。

ロセン・デアンコウCTO

こうした動きを可能にするのがMUJINの制御装置。

カメラの映像などから物の状況を把握し、動作を考えるAI(人工知能)を搭載しています。

ロボットの自立制御を可能にするモーションプランニングというAI技術を駆使しているためティーチングが不要に。

このシステムを作り上げたのが技術責任者のロセン・デアンコウCTO(35歳)。

アメリカの名門工科大学で博士号を取得したAIのスペシャリストです。

「2人はどこで出会った?」

2009年にロセンがインターン先の会社から国際ロボット展のため東京に来た。

当時、海外の大手工具メーカーでトップセールスを上げていた滝野さん。

その営業力に目をつけたロセンさんは滝野さんをビジネスに誘いましたが・・・

ロセンには大きな夢がある。それをたくさん聞かされた。

現場離れした夢を語られ引いてしまった。

断られたロセンさんはアメリカへと帰っていきました。

しかし・・・

ある日、多忙を極める滝野さんに一通のメールが。

ん?ロセン・・・ああ、あの展示会で会った彼か。

自らの研究成果をアピールするメール。最後にこんな一言が、

滝野とならこの技術をビジネスにできる。

なに、一度会ってくれ?そんなヒマないよ。

滝野さんはこのメールを無視しましたが、ロセンさんからのラブコールは1年間続きました。

懲りない人だな・・・

正月、大阪の実家にいると、

滝野さん、ロセンです!もうすぐ大阪に着きます、会ってください!

ロセンと一緒なら成功できるというより、これだけしつこく情熱がある。

ロセンと失敗しても、もう1回一緒にできると思った。

2人は2011年にMUJINを創業。

国内外から優秀なエンジニアを集め、世界初の制御装置を作り上げました。

現在、開発を進めているのが、

物流センターによくある商品。

単品ごとのピッキングです。

すでに袋状のものにも対応していますが、今後は人の2倍以上のスピードと正確さを目指すといいます。

MUJINの制御装置は世界大手のファナックなど主要メーカーのロボットに対応。

自動車などの製造工場だけでなく、物流倉庫への導入も進んでいて完全無人をうたう中国のネット通販大手JDドットコムの倉庫にも採用されました。

「日本でも無人の工場がそのうちできる?」

無人じゃなくても全体の90%、80%自動化でも十分。

その先にロボット・機械市場のさらなる拡大がある。

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コメント

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