高機能や低価格を武器にアパレル分野で売り上げを伸ばしているワークマンがいま新しい業態の店舗を増やそうとしています。
取り扱うのは靴です。
ワークマンはなぜ靴に力を入れるのでしょうか。
ワークマンが新業態!なぜ靴専門店で攻勢
角谷暁子キャスター

池袋に6月16日にオープンするワークマン女子、そのすぐ隣に同時にオープンするのがシューズショップです。
ワークマンが運営する靴の専門店「WORKMAN Shoes」。首都圏で初の出店となります。
スニーカーなどプライベートブランドの靴およそ50種類を揃え、価格は980円から最も高いものでも2,900円です。
なかでも前面に打ち出しているのが働く女性向けのシューズです。
ワークマン
土屋哲雄専務取締役

ファッションとして売るというよりは機能性の靴として売っている。
これまでワークマンが作業服の開発などで培ってきたノウハウが取り入れられています。
例えばアクティブパンプスは地下足袋製造の技術を活用しました。
角谷暁子キャスター

しっかり底にクッションが付いているので地面を踏みしめてもフカフカしていて気持ちが良いです。
履き口のところが伸びるので私の足の形にフィットしてくれて、踵の部分も伸びて靴ずれがしづらそうです。
クッション性が高く、外回り営業などを行っている働く女性をサポートします。
これまで従来の店舗でアパレルと並列してシューズを売ってきたワークマンですが、なぜここにきてシューズ専門店に乗り出したのでしょうか。
ワークマン
土屋哲雄専務取締役

商品の回転数・伸び率で売り場を決めていて、1番伸び率が高いのが女性服。2番目に高いのが一般靴。
「ワークマン女子」を展開したあと「ワークマンシューズ」を作った。
シューズの昨年度の売り上げは100億円。前の年に比べて4割以上伸びました。
今年度は8店舗の出店を計画。150億円の売り上げを目指しています。
ワークマン
土屋哲雄専務取締役

かなりカテゴリーが違う。
デザイン系の靴店が多いが機能だけに特化した店が無いのでブルーオーシャン(未開拓の市場)かなと思っている。
売り上げ7.8倍に急拡大!ビジネスリュックなぜヒット?
一方、同じく働く女性をターゲットにいま大きく売り上げを伸ばしているメーカーがあります。
ビジネスバッグ大手のエースの店舗。
店内にはリュックを吟味する女性の姿が…
エース 八重洲店
山口徹店長

パソコンが入るような作りになっていて、背中側に13.3インチのPCが入る。
じつは女性向けのリュックの売り上げがコロナ前と比べて7.8倍に急増したのです。
その背景には女性のワークスタイルの変化があったようです。
エース 八重洲店
山口徹店長

テレワーク需要でパソコンを持ち帰る人がリュックに変えている。
女性向けのビジネスリュックはバリエーションが少なかったため男性向けの商品を購入するお客さんも多かったといいます。
そこで今年2月に新たなブランドを立ち上げました。
エース
森川泉さん

デザインがすっきりしていてカジュアルな服で仕事をする人におすすめ。
黒やネイビーといった暗い色ではなく、明るいベージュやグレーなどのくすみカラーを展開。
13インチほどのノートパソコンを背中のポケットにすっぽりと収まります。
さらに女性服は繊細な生地が多いため洋服に触れる背中部分のチャックは金具が隠れるように工夫しました。
現在はオンラインショップなどでの販売が中心ですが、秋以降に実店舗の出店を計画しています。
エース
森川泉さん

お客様のライフスタイルや仕事に合わせて選べるように少しずつビジネスリュックのラインナップを充実させたり、女性が快適に通勤できるブランドにしていきたい。