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[WBS] 日産・三菱自動車が「新型軽自動車」共同開発で「脱ゴーン」アピール!

2019年3月14日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

日産自動車と三菱自動車は共同開発した新型の軽自動車を3月28日に発売すると発表しました。

日産にとってはゴーン前会長が逮捕後、初めて売り出す新型車で、式典は脱ゴーン体制をアピールするものとなりました。

三菱自動車工業株式会社

[blogcard url="https://www.mitsubishi-motors.co.jp/"]

日産自動車と三菱自動車は3月14日、共同で開発した軽自動車デイズシリーズとeKワゴンシリーズの新型車を発表しました。

三菱自動車の益子修会長兼CEOは、

日産の先端技術と当社の軽自動車づくりのノウハウを融合。

共同開発

両社が協力することである特徴が…

三菱の車ですが日産の自動運転用の技術のカメラです。

運転支援機能である「プロパイロット」を搭載。

高速道路の同一車線内で前の車と一定の距離を保って走行し、前の車が止まれば自動的にブレーキを掛けます。

これは日産自動車が開発した独自技術で三菱の軽自動車に搭載されるのは初めてです。

2010年12月、日産自動車のカルロス・ゴーン社長(当時)は、

このたび三菱自動車と日産自動車は協力関係を結ぶことで合意した。

日産自動車と三菱自動車は2011年に軽自動車の共同開発を開始。

デイズとeKワゴンを発表しました。

しかし…

2016年5月、

深くおわび申し上げます。

2016年、日産の指摘により三菱自動車が燃費データを改ざんしていたことが発覚。

その後、三菱自動車は経営立て直しのためゴーン氏率いる日産自動車の資本提携を受け傘下に入ったのです。

これまで両社の軽自動車はノウハウを持つ三菱自動車が開発から生産まで手掛けてきました。

しかし今回、三菱自動車が担うのは生産のみ。

開発を主導したのは日産でした。

「なぜ今回は開発の主導を日産に譲った?」

譲る譲らないという問題ではなく、他社と競争して勝っていくために日産の先進技術を最大限取り入れた開発をするという意味で日産が開発のイニシアチブをとるのが自然な選択。

さらに今回、日産、三菱自動車とアライアンスを組むルノーが基本設計したエンジンを搭載。

三菱自動車の益子会長は、ポストゴーン体制の3社連合がうまく機能していることを強調しました。

おととい3社のアライアンスが新しくスタート。

その2日後にアライアンスでできた新しい軽自動車を発表できるのがうれしい。

日産と三菱自動車のアライアンスが順調に進んでいることを実感している。

日産自動車株式会社

[blogcard url="http://www.nissan.co.jp/"]

また日産にとってこの車はおよそ1年半ぶりに投入する新型車。

今日は西川社長自らが登壇する予定でしたが多忙を理由に出席を急遽キャンセル。

日産自動車の星野朝子専務執行役員は、

西川社長が急に来れなくなって申し訳ない。

いろいろ多忙にしていて、やむにやまれない事情がありまして…

ブランドイメージが失墜し、国内シェアも5位に低迷する中、日産はこの車をテコに巻き返しを図れるのでしょうか。

カルロス・ゴーン氏

その日産、ゴーン被告の後任となる会長を当面の間、空席とする案を検討していることが明らかになりました。

新会長についてはアライアンスを組むフランスのルノーがスナール会長に兼務させたい意向でしたが、経営の独立性を重視する日産に譲歩。

それに対し日産もルノーに配慮して会長を空席にすると見られます。

そして取締役会議長には経団連の榊原前会長が候補に上がっています。

一方のゴーン被告、今日は一日弁護士事務所に籠もったまま。

保釈後すぐに開くと見られていた記者会見ですが…

ゴーン被告の弁護人、弘中惇一郎弁護士は、

まだ準備がいる。いずれやるがいつやるか発表する段階ではない。

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