南富士株式会社
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続いてやって来たのは静岡県三島市の南富士って会社。
杉山定久会長、何をしている会社なんですか?
住宅の屋根工事、月1,000棟ぐらいやりまして。
日本で一番大きいし、アジアで一番大きいと思います。
アジアで一番住宅の屋根を作っているという南富士。
「じゃあ儲かってますか?」
儲かってます。まあがっちりいってますね。
「年間売上どれくらいですか?」
63億円ぐらいです。
マジっすか!
実はこの会社、人手不足が深刻な建築業界である人達を集めることでがっちり!なんだとか。
一体どんな人達を?
ニートを集めています。
ニート
南富士ではニートを集めて屋根職人に育てているんです。
でも、どうしてニートを集めているのか?
南富士は職人だけで500人いる。
残念ながら高齢化が進んでいます。
屋根職人の高齢化に悩んでいた杉山会長。しかし、若い人たちはなかなか集まらない。
ある日、全国にニートが70万人以上いることを知った杉山会長は…
ひらめいた!
ニートを集めて屋根職人になってもらおう!
社員が全部反対。全員が反対したら大体うまくいく。
何でもそうですね。前例がないですから。
会長は全国にあるニートの支援タ団体に声をかけニートを募集。
そして、ただ集めるだけじゃなく元ニート専用、3ヶ月間の屋根職人養成プログラムを作っちゃった。
屋根職人養成プログラム
その1日目の研修にお邪魔させてもらいました。
このプログラム、元ニートのためにいろいろな配慮がされていて…
例えば女性が教えるっていうのもその一つ。
男はダメなんです。彼らがびっくりしちゃうから。
怖いですから最初は女性が担当するんです。
まず最初に私たちってなぜ働くのかな?
技術と覚える前に働くことについてのお勉強。
研修時間は2時間で週に2日間だけって少なくないですか?
最初は2時間しか持ちません。それ以上は体がもたないんです。
今まで部屋にいましたから。最初は週に2日間を2時間やり、1週間に2日じゃなくて3日、4日、5日ってことでフルタイムで教育するようにしていく。
2週目は講師が男性社員に変わり、2時間の3日。
3週目は週3日の6時間に、体を使った研修に。
毎日働くことに慣れていないので徐々に日数とやることを増やしていくってことも大事。
最初は不安が大きくて自分に出来るかなと思ったけど、こういうことが自分は出来たんだ。
意外とやってみたら楽しい。
いいね。これからも頑張って!
最上雅弘さん
実際に研修を終え、働いている元ニートの屋根職人さんの仕事ぶりを見てみると…
めちゃくちゃテキパキ働いている!
34歳までニート生活をしていた最上雅弘さんは、
30代を超えて来て働かないといけないなって。
でも働くってどうしたらいいのかわからない。
働けないんじゃないか…
3年前に南富士の研修を受け、この屋根での仕事が自分に合っていることに気付いたそうなんです。
人とあまり関わらない点。
どちらかというと喋るの苦手な方なんで。
屋根職人の良いのは屋根の上なんで人が来ない。黙々と働ける。
なるほど。
研修で講師を務める鈴木徹さんによるとニートにはある共通する特徴が…
素直で真面目な人が多い。
ひたむきに努力は続けてくれるので努力して自信がついたのかなと。
つき過ぎちゃったかな。
南富士で3年で13人のニートが屋根職人に。
彼らだけで50棟近く1ヶ月間で屋根工事をするので。
利益が出てますから大変いいんです。
若い人が入ってくると現場がスゴい活性化できる。
だから南富士は天井しらずの上り調子!
南富士はニートを集めてがっちり!
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