新聞の販売店、そしてフリマアプリのメルカリ。この異色の組み合わせで新サービスを始めるということです。

新聞の配達員の人たちは担当する地域をほぼ毎日回っているので街の様子に詳しくなります。いまその力を出前や宅配便など新たな分野に生かす動きが出てきていますが、今回始まるのは年末の大掃除に最適だというサービスです。一体どんなのもなのでしょうか?

日本経済新聞販売協同組合
都内の新聞販売店。

1日に周辺地域4,000軒に配達しています。

午前10時、配達の時間ではないのにバイクに乗って出掛けた先は・・・

新聞を購読する石塚允信さんのお宅。
ここのところ1ヵ月くらい来ていない?

念入りにやります。

雑巾を絞り、窓枠を水拭き。

窓や網戸も念入りに拭いていきます。

新聞配達員のスタッフが行っているのは掃除や買い物代行など身近な困り事をサポートするというサービス「まごころサービス」。

料金は30分あたり750円から。

この日は外の拭き掃除や掃き掃除を1時間行い1,500円でした。

この新聞販売店ではこうしたサービスで月に50万円から100万円ほどの利益を得ています。

配達以外のサービスを強化するのにはある理由が・・・

電子版の普及などにより紙の新聞の発行部数は年々減少しています。
新聞販売店の井上啓一店主、
新聞販売店の収益は顧客単価×顧客数。

紙の新聞は全国的に決まっている金額なので販売店としてはいじれない。

顧客単価をどれだけ上げていくかということにスポットした。

株式会社メルカリ

こうした中、12月10日に新聞販売店とフリマアプリ「メルカリ」が組んで新たなサービスを発表しました。

メルカリ事業開発担当の石川佑マネージャー、
「おうちでメルカリサポート」の実証実験を開始する。

現在、メルカリの顧客層は10代から40代が中心です。
ところが新聞の購買層は7割が50代以上。

メルカリは今回のサービスでシニア層からの出品を増やす狙いです。

子育てをしながら働く新聞販売店スタッフ、
例えばペンとかを売ろうと考えたときに撮影をしてみます。

「何のカテゴリーになりますか?」で筆記具になります。

新聞販売店のスタッフがアプリのダウンロード方法から出品まで説明。
料金は掃除と同様、30分で750円です。

掃除のサポートをしている石塚さんのところでも・・・

絵画や骨董も好きで本当は処分したいけど面倒くさい。

部屋の中にはいくつもの絵画が。

名前の知っている人ならある程度値打ちがある。

メルカリは家庭の中で換金できる不用品が一世帯あたりおよそ70万円あると試算しています。

隅にしまってあったのは・・・
歌手の八代亜紀さんが描いたという絵画。

こうした絵画がどれくらいの値段で売れるか調べてみました。
風水の絵が4,600円で売っている。

4,600円。絵はもったいないね。

この時は絵画の出品は少なく売れている絵の値段は低めでした。

石塚さん、値段を見て出品を躊躇。
しかし、
例えば着物とかもこんな感じで売っている人がいる。

いくらくらいする?

これで7,300円と言っている。

着物なんかはいいな。

石塚さんはこうしたサポートがあればメルカリへの出品を検討したいといいます。
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