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[WBS] ホンダ「N-BOX」包囲網?ダイハツ…新型軽自動車を発売!

2018年6月25日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

2018年夏に大手メーカーが売り出す軽自動車。

ダイハツが6月25日に発売した「ミラ トコット」、さらにスズキはジムニーの新型、そしてホンダは人気のN-BOXの派生車であるN-VANを導入します。

販売競争が続く軽自動車市場で実は圧倒的な存在感を見せているのがホンダのN-BOXです。

普通車を含めた2017年度の車名別の販売台数では年間1位になりました。

独走するN-BOXの強さの秘密。

そして、これに「待った」をかけようとする各社の取り組みを取材しました。

ダイハツ工業株式会社

[blogcard url="https://www.daihatsu.co.jp/"]

ダイハツ工業の奥平総一朗社長は、

ダイハツは軽のリーディングカンパニーとして初めての方や不安な方でも安心して乗れるように徹底的にこだわった。

ダイハツ工業が6月25日に発売した新型の軽乗用車「ミラ トコット」。

現行の「ミラ イース」をベースに女性向けに開発しました。

販売価格は最も安いクラスで20万円ほど高く設定しました。

上位のクラスにはこんな機能も。

私の右前方に柱があります。運転席からだとその奥は死角になっていて見えません。

ですがこの車は前にカメラが付いていて、その映像をモニターで見てみると柱の奥に子どもがいます。こうして死角のところまでしっかりと確認することができます。

また、シートの横や頭上にエアバッグを搭載するなど安全安心にもこだわった作りとなっています。

ライバルは常に意識しながら「ダイハツらしさ」をずっと続けていくこと。

ダイハツの仕事の仕方を続けていくことがダイハツの強さにつながる。今後も続けていきたい。

本田技研工業株式会社

[blogcard url="http://www.honda.co.jp/"]

2017年、軽乗用車の販売台数は145万4,000台と前の年度に比べ8.7%増加しました。

その市場を独走するのがホンダのN-BOXです。

普通車を含めた販売台数で初の年間1位。

ホンダ車がトップとなるのは15年ぶりです。

2011年のN-BOX投入以降、ホンダは軽乗用車の販売シェアを急激に伸ばしていて2強のダイハツ、スズキとの差を着実に縮めています。

普通車の販売シェアが減少傾向にあるホンダにとって軽乗用車が重要な柱となっているのです。

スズキ株式会社

[blogcard url="http://www.suzuki.co.jp/"]

この独走に待ったをかけようとシェア2位のスズキは…

スズキの鈴木俊宏社長、

新型「スペーシア」は軽ハイトワゴン市場にスズキが投入する自信作です。

2017年12月、N-BOXと同じ車高の高いハイトワゴンタイプのスペーシアを初めてフルモデルチェンジ。

売れ行きは好調ですが2018年5月までの累計販売台数はN-BOXの約6割。

ダイハツのハイトワゴン「タント」も大きく溝を開けられています。

軽自動車市場でNo.1!ホンダ「N-BOX」はなぜ売れる!?

なぜN-BOXに圧倒的な支持が集まっているのか?

ホンダのディーラーを訪れてみると…

ホンダカーズ埼玉西新狭山店の青田真樹さん、

こちらが当店で一番売れているN-BOXカスタム。

複数あるN-BOXシリーズの中でも一番人気だというこちらのタイプ。

販売価格はなんと200万円を超えます。

ホンダの小型乗用車「フィット」の同等クラスと比べても40万円ほど高い価格設定です。

室内の広さに加え、高級感を感じる内装が人気だといいます。

さらに一番の特徴が、

フロントガラスの部分とフロントのバンパーにセンサーが付いていて安全装備が今までより格段にあがっている。

2017年9月にフルモデルチェンジをしたN-BOX。

2011年に発売した初代モデルと大きく異なるのが緊急時の自動ブレーキや後方への誤発進を抑制する安全運転支援システム「ホンダセンシング」の標準装備です。

軽乗用車の購入価格は年々高額化していて2011年と比べると最新の調査では平均価格では25万円も高くなっています。

最近、N-BOXを購入した人に話を聞いてみると、

価格は200万円くらい。

今は乗用車と変わらない装備が入っている。

以前はかわいさだけで選んでいたが実用性と総合して考えたらN-BOXかな。

急にアクセルを踏むと警告音がなるので、だんだん年を重ねていくのでちょっと安心かなと思う。

強気の価格設定でも人気の背景にはユーザーの意識の変化があると開発担当者はいいます。

本田技術研究所・商品ブランド部の加藤悠規主任、

軽自動車というのは安く商品性や安全性で劣るイメージが過去にはあったが、最近は各社それぞれ商品を強化してきている。値段が高くても良い物を買いたいユーザーに買ってもらえるブランドとして成長していると考えている。

ダイハツはどう戦う!?

高機能、高価格化が進む軽乗用車の市場でシェアトップのダイハツは?

「車種としての1位も狙っている?」

大事にしていますが、軽自動車の本質は低価格・低燃費・使いやすさ。そこを忘れてはいけない。

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