ウクライナへの侵攻について4月12日に全ての目標が達成されるまで軍事作戦を続けると会見で明言したロシアのプーチン大統領。ウクライナ側はそのプーチン大統領に近いとされる人物を拘束したと発表しました。侵攻が続く中、ロシア側に圧力をかけることはできるのでしょうか。
ウクライナ プーチン氏の"友人"拘束!ロシアによる侵攻の行方は…
ウクライナの治安当局が公開した1枚の写真。プーチン大統領の友人といわれるウクライナの新ロシア派の政治家、ビクトル・メドベチュク氏です。
プーチン氏との親密さで知られ、自身の子どもの後見人(ゴッドファーザー)をプーチン氏が務めているというメドベチュク氏。
ウクライナ側はそのメドベチュク氏が国外逃亡をしようとしていたとして身柄を拘束したと発表しました。
そして…
ウクライナ
ゼレンスキー大統領

ロシアでとらわれているわが国の男女とこの男(メドベチュク氏)との交換を提案する。
ロシアに対して捕虜の交換を呼びかけたゼレンスキー大統領。プーチン氏の友人を使い、揺さぶりをかけたい狙いだとみられます。
こうした中、ロシア軍は12日にウクライナ北東部の第二の都市ハリコフ近郊を攻撃。民家や地元の料理学校などが空爆の標的になったとしています。
地元当局はこの攻撃で30人近くが死傷したと発表しました。
住宅を破壊された人は…
市民

なぜ何も罪もない家や市民を攻撃することができるのか。
私たちは何もしていない、ロシアは"化け物"だ。
さらにゼレンスキー大統領はロシア軍が民間人に対して燃焼力が非常に強く非人道的な兵器とされる白リン弾を使用したと改めて訴えました。
ウクライナ
ゼレンスキー大統領

ロシア軍は白リン弾を含め国際法に反するあらゆる兵器を使って攻撃を行っている。
繰り返される民間人や一般施設への攻撃。
アメリカのバイデン大統領は…
アメリカ
バイデン大統領

独裁者の宣戦布告とジェノサイド(大量虐殺)でわれわれの生活が左右されてはいけない。
ロシアによるウクライナへの侵攻を初めてジェノサイド(大量虐殺)という言葉を使って非難しました。
その理由について問われると…
アメリカ
バイデン大統領

プーチンがウクライナ人という概念を抹消しようとしているからだ。
その上でバイデン大統領はジェノサイドと呼べるほどの証拠が積み上がっていると指摘しました。
列車でウクライナに出発!東欧大統領らキーウ訪問
ロイター通信によると東欧ポーランドとバルト三国の大統領など4人が13日にウクライナのゼレンスキー大統領と会談するため首都キーウに列車で向かいました。
現地での具体的な行動は不明ですが、象徴的な観点からもっとも重要な地域を訪れる予定とのことです。
ロシア軍による民間人被害が次々に明らかになったキーウ近郊のブチャを訪れる可能性があります。
一方、ドイツのシュタインマイヤー大統領も同行する予定でしたが、過去の親ロシア的な姿勢を問題視し、ウクライナ側が受け入れを拒否しました。