10月1日に開かれたメルカリの新入社員向け説明会。
ここにいるのはエンジニアやデータアナリストなどITの面でメルカリを支える方ですが、その多くが外国人です。

実はいまIT業界の中で海外の人材を巡る熾烈な争奪戦が繰り広げられています。
その舞台裏を取材しました。

株式会社メルカリ

山田進太郎会長、
メルカリにとってすごくエポックメイキングな日になったのではないか。

通年で採用を行っているメルカリ。
今回はその顔ぶれにある変化が・・・

今回採用した新卒社員50人のうち、およそ9割、44人が外国人です。

アメリカや中国の社員がいるある中、ひときわ多いのがインドからの新卒者です。

インドには進出していないメルカリですが・・・
サヒル・リシさん、
ハッカソンをきっかけにメルカリを知った。

インドではそこまで有名ではないがインド工科大ではメルカリはすごく有名になっている。

彼はインド工科大学の出身。

シリコンバレーなどから引き合いのある優秀な人材を排出している名門大学です。
実はメルカリ、インド工科大の学生向けにソフトウェア開発のアイデアと技術を競うイベント「ハッカソン」を去年開きました。

インドでメルカリの認知度を上げて優秀なエンジニアを獲得するためです。
アプリ開発企業のメルカリにとって優秀なエンジニアが獲得できるかどうかは今後の成長を左右する重要なカギ。
会長自らもインドに赴きインドから30人以上の新卒者を採用できました。

唐澤俊輔執行役員は、
インドというのはエンジニアの数も多いし、それだけ優秀な人も多い。

グーグルやフェイスブックと競ってきているので世界での人材獲得となる。

一人でも多くの優秀な人に来てほしい。

就職後も日本での生活に適応できるように食事の仕方や家具の買い方、地震があった時の対処法などをまとめたファイルを配布して手厚くサポートしています。

実はいま日本のIT業界ではシステムエンジニアやプログラマーなどの獲得競争が加熱しています。
経産省は2020年に37万、2030年に79万人のIT人材が不足すると予測。

企業は優秀な人材の獲得が急務となっているのです。
LINE株式会社

メルカリ同様、外国人エンジニアの獲得に本格的に動き出したのがLINEです。

LINEはこれまで東京と福岡に開発拠点を持っていましたが、今年6月第3の拠点を設けました。

その場所に選んだのは京都です。

常務執行役員サービス開発担当の池邊智洋さん、
外国人でも京都を知らない人はほぼいない。

そこに拠点をつくることで興味を持つ人が増えるかなという狙い。

さらにLINEはエンジニアを募集するにあたり日本語が必須でないこと明記。
すると6月の時点で応募者1,000人のうち800人が外国人だったといいます。

現在、中国やイギリス、メキシコなどさまざまな外国人エンジニアが採用されていて、その数はエンジニア全体の半数以上です。

ドイツ出身のフォゲル・フレデリックさんもその1人。

京都という土地に惹かれLINEで働くことを決めたといいます。
日本でここはトップ5に入るエリア。お気に入りの場所。

働く場所は大事。京都はきれい。

良い環境で働きたい。気持ちをもらう、それが大事。

歴史を感じさせる町並みや自然に囲まれた環境も叩くための重要なポイントなのです。
オフィスでは自然と英語が公用語となりました。
京都はゼロからみたいな感じ。でも大丈夫。

オフィスの中ではみんな友達みたいな感じ。

こうした外国人エンジニアの積極的な採用は日本人スタッフにもいい影響があるといいます。
LINE京都開発室の御代田亮平プロダクトマネージャーは、
コミュニケーションをフランクにできない部分が日本の企業には根強くある。

そこに海外の人が入ってくるともっとフランクにできる。

もののクオリティーも上がるし、圧倒的に開発のスピードも速くなる。

LINEの京都オフィスでは今後、外国人エンジニアも含め100規模の組織にしていきたい考えです。

ビジネスの根幹となるような仕事を京都のような場所でもやっていけるようにする。

仕事の面白さがエンジニアにとって大事。そういう体制にしていきたい。

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