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[WBS] 台湾から来た善意の人たち!「日本への恩返し」

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台風19号の被災地では復旧の要となるボランティアの方々の人手不足が課題となっています。その被災地で意外な人たちが活躍していました。全額自費で来日したという台湾の方々です。海を超え、支援に駆け付けた理由とは何なのでしょうか。

丸森町

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台風19号で大きな被害を受けた宮城県丸森町。

町にはまだ至るところに台風の爪痕が色濃く残っています。

町の中心部に設置されたボランティアセンター。

平日のこの日、中に入ってみると人影はまばらです。

十分なボランティアが集まらず、今も280件以上の依頼が手つかずのままです。

丸森町社会福祉協議会の谷津俊幸さん、

丸森町は中山間地域で交通の便が悪く、車を持っている人はいいが交通手段がない人はここに来たくても来られない。

その丸森町にある車がやって来ました。

おはようございます。

おはようございます。

ニーハオ!

背中に「丸森町がんばれ」と中国語で書かれたジャンバーを着たこの人たち…

「どこから来たの?」

台湾から来た。

丸森町が水害にあったと聞いて助けたいと思ってここに来た。

きょうは寒い。

陳一銘さん

実は彼ら、台湾からやって来たボランティア。

インターネットで被害の大きさを知った陳一銘さんが家族や友人を集めて駆けつけました。

利用したのは往復2万円のLCC。

この日は縁の下に泥が入り込んでしまった家の清掃。

狭いスペースで泥をかき出す過酷な作業ですが…

泥かきをしている彼らは台湾の軍隊にいた。

こうした匍匐前進は得意。

株式会社VISIT東北

[blogcard url="https://visittohoku.com/"]

彼らを被災者とつなげたのは普段は丸森町を拠点に台湾からの観光客を誘致する事業を行う齊藤良太さん。

陳さんの熱意に応えて無償でボランティア先の紹介や宿の確保に奔走しました。

町を盛り上げるために立ち上げた会社でもあるので、その気持きを忘れることなく地域に寄り添い、困っていることは極力自分たちができる限りのことをやってあげたい。

ボランティアを終え、宿に到着した陳さんたち。

宿は地元の建設会社が研修所にしていた場所を無償で提供してくれました。

メンバーの1人はプロの料理人。毎日自炊しています。

LCCのため必要最小限の荷物で来た陳さん。

そうした中でもリュックには台湾のお茶を入れていました。

このお茶を日本の皆さんに飲んでもらって体を癒やしてもらえたら。

翌日、彼らが向かったのこちらの農家。

ケールなどの野菜を栽培していたビニールハウスが泥水に飲み込まれました。

被災した農家の宍戸克美さん、

あの線まで増水して、ニンニクも上がった、増水のシンボル。

ここもヘドロだらけ。すぐそこで川が100mほど決壊した。

あの日、何が起きたのか…直に話を聞きます。

大きな木は向こうの山から流れてきた。山の津波ですよ。

被害の大きさに言葉を失います。

陳さんたちがお願いされたのは壊れたビニールハウスの撤去。

もう少し深く掘ったほうがいい。

頑張って。

子ども達も手伝います。

この日の作業は6時間にも及びました。

もしここが自分たちの家だと思うと胸がつまります。

皆さんのような気持ちを受け取って、われわれのエネルギーにする。

一歩一歩がんばります。

丸森町のことを思い続け必ずこの美しい町に戻ってきます。

来日して1週間、13軒ほどを回り復旧作業を手伝いました。

実は陳さん、1999年の台湾地震を経験。

その際、日本の援助を受け、今回はその恩返しだといいます。

「言葉が通じなくてもつながる?」

言葉が通じなくても心は通じることができる。

日本は家族、家族が困っていれば助けないといけない。

丸森町頑張れ!

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