株式会社ライナロジクス
[blogcard url="https://lynalogics.com/"]
今後、ワクチン接種の増加に伴い、重要になってくるのが…
茨城県つくば市を走る1台の車。
向かった先はクリニック「すぎやま内科皮フ科クリニック」です。
ワクチンをお届けに参りました。
運んでいたのは新型コロナワクチン。
よろしくお願いします。
つくば市では先月24日から高齢者のワクチン接種が各医療機関で始まりました。
痛みはありますか?
大丈夫です。
つくば市内で接種を行うクリニック、その数105ヵ所。必要なワクチンの数もバラバラです。
さらにファイザー製のワクチンは冷凍庫から出して3時間以内に届ける必要があり、効率的な配送が不可欠なのです。
そこで需要なのが黒子の存在です。
ワクチンの配送拠点であるつくば市役所。
輸送を委託された地元の輸送業者が使っていたのは…
沼尻産業の大川和弘さん、
ライナロジクスのシステムを活用。
配送曜日や時間指定を入力して自動的に配車を組むシステム。
ワクチン輸送を支える黒子、自動配車システムです。
こちらのシステムに配送先の情報やワクチンの輸送量、車両の配送能力などの情報を取り込むと自動で効率的なルートをAIが提案してくれます。
時間内に届けるのに神経を使う。
1日に50~60件、そういう件数を人海戦術で組むと時間がかかる。
システムが組んだものを土台に調整するので時間的にかなり短縮できる。
このシステムはつくば市など全国40を超える拠点でワクチン配送に使われています。
このシステムを開発したのがライナロジクス。
2000年の創業以来、食品やガスなどの燃料を運ぶ輸送業者に提供しているのがAI(人工知能)を活用し、荷物を効率的に配送する配車システムです。
今回、このシステムをワクチンの輸送に活用しました。
より多くの配送業者に利用してもらうため無償で提供しています。
ライナロジクスの朴成浩代表取締役、
料金をもらう形にすると会社の中で決済を取って動きが遅れる。
ワクチン輸送は今、目の前に迫って、今すぐやらなきゃいけない。
やはりこれは無償でやることが一番いい姿ではないか。
ある意味、日本の総力戦。
そして、ワクチンを確実に届ける上で重要なのが輸送用の容器です。今後、職場などの接種が開始されれば接種場所が大幅に増え、ワクチンを輸送するための多くの容器が必要となります。
大阪にあるトーホー工業 R&Dセンター。
トーホー工業の近藤大輔社長、
こちらサブゼロボックス。ワクチンを低温で安全に運ぶための箱。
一見、普通の発泡スチロールの箱に見えますが、ここにも黒子の技術がありました。
発泡スチロール製のホルダーを組み合わせることで一定の温度を保ったままワクチンの瓶を衝撃から守ります。また黒い箱のヒミツは光に弱いワクチンが変化しないよう遮るためです。
共同開発した大阪堺市ではすでに2,000箱をワクチン配送に利用。
密閉性が高いため一般的な保冷剤で0度以下を5時間維持できます。
その上、軽く、値段も安いことから北海道から九州まで200以上の自治体から問い合わせがあるいいます。
今年の1月に開発を始め、製品化まで3ヵ月。
ワクチンの小型のビンのサイズもわからなかった。
ニュースで流れるワクチン製造現場の映像から推測した。
情報が少ない中でも短期間で製品化できたヒミツがありました。
お客様の要望に応えるため、さまざまな分野、用途の製品を開発している。
実はトーホー工業、40件以上の特許を持つ会社。
試作品の製造から耐久性の実験、製造までを自社で担っています。
1.5mから落としても卵が割れない宅配向けの容器や海外輸出用のワインのケースなどお客様の要望に合わせた製品つくりがワクチン容器の開発に役立ちました。
発泡スチロールは普通の人より知っている。何に役に立つかはわかっていない。
容器が不要になる日、役に立たなくなる日が1日でも早く来てほしい。