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[WBS] インフルエンザ猛威のなか…・子どもで満員キッザニアでは!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

先月、東京の地下鉄の駅でインフルエンザに感染している女性が出勤途中に線路に転落し、電車にはねられ死亡するという事故がありました。

女性はホームでふらついて、前に出てしゃがみ込み、そのまま線路に転落したということです。

人手不足が叫ばれる中、体調が悪くても無理をして出社をしたという経験があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そして、その一方で会社側がインフルエンザでも働くよう強要するケースもあるといいます。

こうした事案に働く人や企業はどうするればよいのでしょうか?

KCJ GROUP株式会社

[blogcard url="http://www.kidzania.jp/tokyo/"]

年間80万人以上が訪れる子どもの職業体験施設「キッザニア東京」。

目立つのはマスクをしたお客様です。

インフルエンザとかにかからないかと心配している。

幼稚園に誰が連れていくのか悩みがあるので。

家族で1人でも倒れたらおしまいだなと。

入場口にあるのが体温を検知するサーモグラフィーカメラです。

お客様に自分の体温や体調を把握してもらおうという狙いです。

また館内のいたるところにお客様が使えるアルコール消毒液を設置しています。

一方、商業体験をサポートするスタッフは常に子供と近い距離で接しなければいけません。

このためキッザニアではスタッフがインフルエンザを移してしまわないよう対策に力を入れています。

スタッフは仕事の前にかならず体温を測り、平熱を確かめなくてはいけません。

アルバイトの土山絢子さんは、

ここに来るゲストを守る意味でもしっかり気を付けないといけない。

最も力を入れているのが予防接種です。

キッザニア東京の佐藤徹太郎運営部長は、

予防接種費用の半額を会社が負担、その申請用の用紙。

キッザニアでは正社員だけでなく、アルバイトを含む全ての従業員を対象にインフルエンザの予防接種費用を補助しています。

大半はアルバイト。インフルエンザが蔓延した場合、必要な人数がそろわないおそれもある。

うつしてもダメ。うつされてもダメ。

念には念をということでいろいろやっている。

「インフルエンザでも働け」!人手不足で仕事を強要!?

今年、インフルエンザは爆発的な猛威をふるいピークの感染者数は過去最多となりました。

そこでこんな問題も…

「来いよ」という雰囲気はあったが、優しい上司がいて「休んでいいよ」と。

ちょっと休めない感が。

人手不足が叫ばれるなか、休みを取りにくい空気が職場にはあるといいます。

総合サポートユニオン

[blogcard url="http://sougou-u.jp/"]

労働相談を受けている総合サポートユニオンの池田一慶執行委員。

インフルエンザに関する相談は近年、多く寄せられるといいます。

例えば保育園で働く女性の場合、

インフルエンザで休むとしたら、有給扱いにはできず、欠勤扱い、そして減給になるそうです。

また介護職に就く女性は、同僚から数時間は勤務を交代するので早く職場に来るように諭されたといいます。

保育園とか介護だと子どもや老人がいたりするので感染したら死ぬ場合がある。

さらに建設業で事務職を務める20代の女性は、

インフルエンザのため1週間決席の旨を伝えると「遠隔でできることはやってほしい」と…

40度の熱があるにも関わらず自宅での仕事を強要されたのです。

1人欠けたら大きな事態になる。

余裕のない状態で働かせるのが今のブラック企業。

「休むことに叱責」「休むようなやつ要らないと解雇」

社員を無理やり出社させインフルエンザのような感染性の強い病気を蔓延させた場合、「労働安全衛生法」に違反する可能性もあるとされています。

しかし、

ブラック企業は平気で法を破る。

専門家や労働組合の助けを得ることが重要。

アステリア株式会社

[blogcard url="https://www.asteria.com/jp/"]

ただ、健全な経営をしていても人手不足で悩む企業が多いのも事実。

こうした中、対策を取っているのがソフトウェアの開発を手がけるアステリア。

アステリアの平野洋一郎社長は、

少数精鋭でやっているので影響が大きい。

インフルエンザにかかってしまうと自分の仕事だけでなく、周りにも影響する。

いまIT業界ではエンジニアなどの人手が慢性的に不足しています。

そこでこの会社ではインフルエンザの予防接種費用を従業員とその同居家族全員分を全額負担しています。

契約社員や派遣社員も対象。

はたまた、こちらはフリーランスとしてこの会社に出入りしている田中伶さん。

フリーランスなども対象になるので、ガッツリ使わせてもらい主人も無料で。

田中さんは夫も起業家として働いているため会社からの福利厚生は皆無。

自分が倒れたら仕事もできなくなるのでありがたかった。

アステリアに出入りする従業員とその同居家族はおよそ250人いて、インフルエンザの予防として100万円分の費用を会社が負担しています。

会社としては出費だが、今のような働き手不足になるとそれを出してでも、しっかり仕事が進む、働く人が確保できる方がより優先順位が高くなってくると思う。

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