国内外のメーカーなどが開発した自動車関連技術が集まる日本最大の展示会が開幕しました。
自動車業界が100年に1度の変革期といわれる中、車の概念を変えうる最新技術を取材しました。
人とくるまのテクノロジー展2018横浜
[blogcard url="https://expo.jsae.or.jp/"]
5月23日に開幕した「人とくるまのテクノロジー展2018横浜」。
約600社が自動車に関わる最新技術をアピールしました。
京セラ株式会社
[blogcard url="https://www.kyocera.co.jp/"]
電子情報機器などの大手メーカー、京セラのブースにはトミーカイラZZが…
京都大学発のベンチャー、GLMが開発したスポーツタイプのEV(電気自動車)です。
どこに京セラの技術があるのか早速乗ってみると…
まず最初に気になったのはこのカメラ。
京セラ・研究開発本部車載プロジェクトの中島康さんは、
後続車と対向車線を映し出すカメラになっている。
カメラで撮影したものはドアの内側のディスプレイに表示されます。
さらにバックミラーでは車が緑色に変わりました。
認識機能をつけていて後続車がいますよと色をつけて知らせる。
AI認識機能によって色をつけることで人間が見落としがちな物体を強調して表示するのです。
助手席の前にあるタッチパネルにも特徴が…
触ると指先に振動が伝わります。タッチパネルですが立体的なものに触れている感覚です。
タッチパネルに触覚を加えることで運転しながら画面を見ずに操作することが可能になるといいます。
今後、こういった液晶に全ての車の情報が映し出される。確実にボタンを押す操作を安心して行える車づくり。ハプティビティ(触覚伝達機能)が役立つ。
GLMは大手メーカーの技術を取り入れることで斬新な商品を売り出したい考えです。
GLMの田中智久COOは、
いろいろな会社がさまざまな技術を研鑽されている。世に出す機会を私たちの場を使ってもらい今後進めていきたい。
株式会社ヴァレオジャパン
[blogcard url="http://www.valeo.co.jp/"]
フランスの自動車部品メーカー、ヴァレオのブースには世界初の技術が…
見た感じ普通のハンドル?
ヴァレオジャパンの小谷純也さん、
3Dのカメラがついていて手や指の動きを検知している。
親指を右に動かすと画面にも矢印が右の方向に向きました。
ハンドルの後ろについているカメラで指が動く方向を認識。
車載機器など指の動きで操作できるようになるといいます。
人間はスイッチがあるとどうしても見てしまう修正があるが、運転に集中した状態でオーディオやナビの操作をジェスチャーで行う。安全面でも貢献できるインターフェースだと考えている。
さらにこんな使い方も…
シミュレーターの映像ですが窓の外に見えるエッフェル塔を指で指すと、入場料などの情報が表示されました。
指だけで車を操るこの技術、ヴァレオが2022年以降の実用化を目指しています。
住友電気工業株式会社
[blogcard url="http://www.sei.co.jp/"]
一方、住友電工は座るだけで居眠り運転を防止する装置を開発しています。
私のおしりで測っている?
座席シートの中にあるのはゴム製のセンサー。
座っている時の圧力の変化を捉えて心拍と呼吸を測ります。
人間に装着せずに測れるのが最大の強みです。
「心臓の動きは圧力で分かる?」
住友電工・自動車新商品開発センターの村山勝主任研究員は、
心臓がドクっとするとそれにつられて体が少し動く、その動きを見ている。
心拍や呼吸の変化を捉え居眠りのリスクを推定。
赤が危険、黄色が注意、緑が安全な状態です。
「警告はどうやる?」
カーナビでもいいし、スマホと連動してもいい。目標としては19年度にトラックやバス向けに出したい。