森下仁丹株式会社
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大阪府枚方市にある森下仁丹株式会社。
仁丹
明治38年に誕生した仁丹。
口に入れるとス~っとする口内清涼剤です。
副本部長の田川大輔さんに仁丹の売上比率を聞くと売上の3%くらいといいます。
昭和57年には30億円以上あった仁丹の売上は近年は5億円未満。
シームレスカプセル
森下仁丹株式会社を支えている新ビジネスは「シームレスカプセル」。
シームレスカプセルはつなぎ目のない新しいカプセルです。
一般的なカプセルは中に薬剤などを入れるため、どうしてもつなぎ目ができます。
田川大輔さんによると
つなぎ目がないと油や水に溶けるものなど色んなものをカプセル化することができる。
一般的なカプセルだとつなぎ目があるため液体は漏れてしまう可能性がありました。
シームレスカプセルはつなぎ目がないので液体でも漏れる心配がありません。
さらにあらゆる分野への可能性があります。
シームレスカプセルの関連売上は2015年には約70億円にもなります。
ビフィーナ
シームレスカプセルを使用したビフィーナは胃酸に弱いビフィズス菌を胃酸から守り生きたまま腸に届け便通を改善します。
2015年の売上は約30億円。
森下仁丹株式会社の主力製品のひとつです。
シームレスカプセルの製造方法
透明な油の入った管の中にシームレスカプセルの内容物が入ったものがポタポタを流れていきます。
油と水が接触することで界面張力が生まれて丸くなろうとする力が発生する。これによってカプセルを包むようになる。
界面張力は葉の上の水が落ちるときに真ん丸な水滴になるのと同じ仕組みです。
この方法をヒントにして液体状のシームレスカプセルの素材がノズルから排出されるのと同時に中身の素材を包み込みます。
界面張力で丸くなった表面の部分が固まることでどこにもつなぎ目のないカプセルが完成します。
レアメタル回収カプセル
レアメタルを食べる微生物が入ったカプセル。
カプセルの外側には微生物が出られない大きさの小さな穴がたくさん空いています。
そのカプセルを工場排水のような金やプラチナなどレアメタルを含んだ水が流れる所に置きます。
穴より小さい水やレアメタルはカプセル内に入り、微生物が食べたらカプセルごと回収します。
この研究が実用化されれば工場排水などに含まれる金やプラチナなどを簡単に回収できるようになります。
世界中から注目されている研究です。
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