株式会社ノリタケカンパニーリミテド
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愛知県名古屋市の株式会社ノリタケカンパニーリミテド。
株式会社ノリタケカンパニーリミテドといえば日本がが世界に誇る陶磁器メーカーです。
広報室の岩田純子さんに陶磁器以外の製品について尋ねてみました。
工業用砥石
船舶のエンジン部品を削る巨大な円盤状の砥石。
その価格は数百万円、。1ヶ月に1回のペースで交換するそうです。
円盤状の砥石は巨大な部品などを磨いたり、アスファルト舗装道路の切断に使われたり、注射針の先端を削ったりと様々な分野で活躍しています。
株式会社ノリタケカンパニーリミテドは削る・磨く時に欠かせない「工業用砥石」のトップメーカーです。
売上
だいたい食器が1割、研削研磨の分野が5割の売上げ。
食器関連は約100億円、砥石は約500億円と食器の5倍の売上になっています。
工業用砥石は業界シェア3割。
工業用砥石の歴史
1904年の創業から数年で造り始めている工業用砥石。
時代背景として戦争が始まるという時代になって、どうしても軍需産業用で砥石という需要が増えていった。
1900年代初め、洋食器をアメリカに輸出していました。
しかし太平洋戦争が始まると輸出は完全にストップ。
国から戦闘機や戦車の部品を磨く砥石の生産工場に指定されます。
これにより砥石作りが本格的になります。
食器というのは石を砕いたものに結合剤を混ぜて焼いたもの。そこに砥材を加えたものが砥石になる。
砥石を製造するには食器と同じ材料に砥材と呼ばれる固い石の粒を加えるだけです。
そこで技術力のある食器メーカーの株式会社ノリタケカンパニーリミテドに砥石の発注が来たそうです。
三好事業所
愛知県みよし市の三好事業所で砥石は製造されています。
材料は砥材に食器作りにも使用される結合材、工業用のノリ。
それをミキサーで混ぜ、プレスして水分を飛ばすために乾燥させてから1,000度を超える高温で焼くと自動車部品用砥石が完成します。
砥石製造の難しさ
砥材の大きさ。
工業用の砥石は使用用途によって種類が細分化されています。
どんなものをどのように削るかによって種類が変わってきます。
株式会社ノリタケカンパニーリミテドでは用途に合わせて2015年だけでも数万種類の砥石を製造しました。
アスファルトを削る「溝入れ用グルーピングブレード」の場合は砥材に1mmほどの人工ダイヤモンドを使用しています。
注射針の先端を磨く「注射針用研削砥石」は炭化ケイ素と呼ばれる0.005mmほどの粒の大きさの砥材を使用しています。
株式会社ノリタケカンパニーリミテドでは砥材の量、大きさ、種類を細かく調整。
配合のレシピは最大の企業秘密となっています。
食器のメーカーというのが有名になっているので、ちょっと新ビジネスをアピールしたくなる…。ただ食器は止めません。
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