[WBS] 150の鉄道車両が集結!巨大化する海外勢!日本は・・・!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

およそ20兆円とあります。

これは一体何かといいますと世界の鉄道市場の規模で今後さらに拡大していくといわれています。

世界の巨大メーカーがしのぎを削るこの市場で日本メーカーは勝ち残ることができるのでしょうか?

ドイツのベルリンで9月に開かれた世界最大の鉄道商談会「イノトランス」で最新事情を取材しました。

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InnoTrans

豊島晋作記者、

ベルリン市内のイノトランスの会場です。

会場内、世界中から集ってきたあらゆる種類の鉄道車両で埋め尽くされています。

会場に敷かれた総延長3.5キロの線路に並ぶおよそ150もの車両。

世界60ヵ国から3,000もの鉄道関連企業が集結するイノトランスは規模の大きさから2年に1度しか開かれない世界最大の鉄道商談会です。

今年のイノトランスの大きなテーマが中長距離を走れる通勤電車です。

シーメンス

新型車両を持ち込んだのはヨーロッパ最大の鉄道メーカー、ドイツの「シーメンス」。

環境性能の向上をアピールします。

シーメンスのイエン・スキボースキー氏、

これまでの車両と比べてエネルギー効率を30%向上させた。

100以上のセンサーが車体の異常を常に監視しメンテナンスを効率化。

また車内に入ると通勤中に仕事ができるようテーブルが設置されたファーストクラスも。

中国中車

一方、会場で大きな注目を集めたのは、

3、2、1、ゴー!

中国の鉄道メーカー「中国中車」が公開した次世代の地下鉄コンセプト車両。

車体に炭素繊維を使用することで従来よりおよそ30%軽くなるといいます。

こちらの売りは車両のデジタル化です。

中国中車の何佳捷氏、

窓はディスプレイにもなる。

窓はタッチスクリーンになっていて風景だけでなくインターネットを通じた映像も見られます。

自動運転を採用し、運転席がないため車内は広い。

ドイツの鉄道関係者は、

中国は進んでいる。今後数年でさらに進歩するだろう。

中国中車はいまや鉄道事業の売上高が2兆円を超える世界最大手です。

展示ブースには各国の鉄道関係者が詰めかけました。

9月には香港と中国本土を結ぶ高速鉄道が運行を開始したばかりで世界市場での存在感は急速に強まっています。

大きいことは重要。ただ車両の品質も重要だ。

警戒感

中国中車についてライバルのシーメンスは警戒感を隠しません。

中国中車は強いし、技術の進歩も早い。

資金力も大きいから市場での力も強くなっている。

危機感を感じたシーメンスは隣に並ぶ通勤車両を製造したフランスの鉄道大手「アルストム」と年内に鉄道事業を統合する計画です。

これまで競い合ってきたヨーロッパの2強の統合が実現すれば中国中車に迫る売上高およそ2兆円の巨大メーカーが誕生することになります。

株式会社日立製作所

かたや日本の車両メーカーはというと鉄道事業の売り上げが1兆円を超える企業は1社もありません、

日本の鉄道技術は世界最高水準とされるが高品質よりも低価格が求められる世界市場ではガラパゴス化しているという指摘もあります。

そんな中、あえてこのイノトランスに初めて実際の車両を持ち込んだ日本メーカーが。

トレニタリアのオラッズィオ・ヤコーノCEO、

これこそヨーロッパ最速の通勤電車だ。

イタリアの鉄道運行会社トップに紹介されたのは日本の日立が製造した通勤列車「ROCK」。

最高速度は時速160キロ、車両は2階建てで通勤客の大量輸送が可能です。

車両の2階部分に来ているんですが、窓もかなり大きくて開放的です。

車内には通勤電車で世界初とみられる電動自転車の充電設備も設置されています。

日立はこの車両を2015年に買収したイタリアのメーカーと協同開発。

現地ヨーロッパのニーズを吸収しながら最大300編成、3,000億円分になる受注を勝ち取りました。

海外でのM&Aをてこに世界の強豪に戦いを挑みます。

日立製作所の光冨眞哉執行役常務、

動力の制御装置は日本の水戸工場で造っている。

それとイタリアの素晴らしいデザインが一体化した製品。

日立の鉄道事業の売上は5,600億円。

中国とヨーロッパの2強にはまだまだ及びませんが今後も海外で積極的なM&Aを仕掛ける方針です。

M&Aはいつも業界を見ているので、戦略に合う相手がいれば例外なく考える。

売上高1兆円を目指していきたい。

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