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[ガイアの夜明け] 光と影…「民泊」新時代!(2)

2018年2月13日

光と影…「民泊」新時代!

HomeAway

[blogcard url="https://www.homeaway.jp/"]

東京・六本木にある高層ビル。

この中にホームアウェイの日本支社があります。

本格的に始動したのはわずか1年前。

社員もまだ10名と少数精鋭です。

民泊の新法施行に向け日本の大手企業が相次いで参入。こうしたライバルたちを相手に水面下ではすでに熾烈な戦いが始まっていました。

日本支社を率いるのはソニーやアマゾンなどを渡り歩いてきた木村奈津子さん。独自の武器で勝負に挑もうとしています。

都市部のマンションの一部というのが今の日本の民泊のイメージだが、グループやファミリーが泊まる一棟貸しの物件を狙っていきたい。

志摩市

その戦略の第一弾として目を付けたのが三重県志摩市。

2016年にサミットが開かれたことで世界的にも注目されました。

そこには日本とは思えない豪邸が連なる一帯が…

その多くが20年前に建てられた別荘だといいます。

人影はまばら。

木村さんが視察にやって来ました。

こうした豪華物件を民泊に活用できないかというのです。

すごい。

この家はダイニングとリビング合わせて37帖。

さらには、

すごい!プライベートオーシャン。

2階のテラスからは絶景の海が一望できます。

ぴったり。まさに家族とか二世帯グループ向き。あとは志摩自体のプロモーションが必要になっていく。

木村さん、志摩のこうした物件を新法が施行されるまでに50軒は確保したいと考えていました。

榎田豪さん

この日、三重県志摩市に一人の男性がやって来ました。

ホームアウェイの営業本部長、榎田豪さん(43歳)。物件の開拓を担当する現場責任者です。

訪ねたのは京都で薬局を経営する松井常孝さんの別荘。

民泊物件としてサイトに掲載してもらうため直接交渉に来たのです。

玄関からビリヤード台。

玄関を入るとすぐに本格的なビリヤード台。バカンス専用の別荘ならではです。

さらに庭先にはジャグジー付きの大きな露天風呂が。

これはバンカーですか?

榎田さんも驚きの連続。文句なしの物件のようです。

早速、交渉に入ります。

実はオーナーの松井さん、この家を7年前に購入したそうですが、今は年間数日しか利用していないといいます。

しかも、

庭の管理費だけでも年2回で50万円。

もったいないですね。

すかさず榎田さん、畳み掛けます。

使っていない間を利用して収益を生む、管理費をカバーするというビジネス的な使い方として有効活用する意味がある。

すると、

部屋の中の空気が入れ替わるだけでもありがたい。それで家の痛みもだいぶ違ってくる。それでお金がもらえるなら最高。

榎田さん、別荘のオーナーに次々と打診していきます。

西嶋一彦さん

8月下旬、東京・六本木。

この日、ホームアウェイの日本支社にある男性が訪ねてきました。

木村さんに榎田さん、揃って対応します。

この男性は名古屋で自動車部品の会社を経営している西嶋一彦さん。

この日は志摩に購入したある物件の改装について相談にやって来たのです。

ホームアウェイでは元々ある物件だけでなく、オーナーと協力して理想とする民泊物件を一から作り上げるというプロジェクトも進めていました。

民泊は新しいチャレンジなので一歩を踏み出す人がいるかいないかはすごく大事。実際に成功事例があると「自分たちもやってみようかな」という人も出てきて供給も増えてくる。

和風旅館

志摩半島の南部、賢島にある廃業した旅館。

西島さんが購入し改装する物件がこれです。

客室は全部で9部屋。どこの部屋も畳敷きの典型的な和風旅館でした。

ここが一体、どんな民泊物件に生まれ変わるのでしょうか?

そして民泊は本当に儲かるのでしょうか?

改装

12月下旬、あの和風旅館の改装が終了しました。

すごい!だいぶ変わりましたね。

メインルームであるリビングは22帖という広さ。どれもアンティーク調のオシャレな家具を揃えました。

その他にも何もなかった屋根の上には多目的に使えるテラスを設置。

木が生い茂っていた庭はみんなで遊べる広場に生まれ変わっていました。

ホームアウェイが強みとするグループのお客様が一堂に会すスペースが複数ある。長期滞在でやったことがレビューに生かされて、新しい人を呼ぶという循環が生まれやすい物件。

モニター

1ヶ月後の1月27日。

西嶋さんの物件に新たな展開が…

外国人の団体がやってきました。

モニター客としてここに民泊してもらおうと西嶋さんが声を掛けたのです。

名古屋に暮らす4組のアメリカ人家族たち。

早速部屋を案内します。

アメリカから購入したキングベッドです。

アメリカ製なの?すごい!

最大20人は宿泊でき、1泊8万8,000円から。

西嶋さんは1年で1,500万円以上の売り上げを見込んでいます。

到着してわずか10分、真っ先にここを気に入ったのが子どもたちでした。

大人数でも十分泊まれるし、貸し切り状態だから他の人を気兼ねすることもないわ。それにホテルよりも設備が充実しているわね。

滞在中はレンタサイクルで町を探索。

志摩では有名な食べ物で「アオサ」といいます。

ガイドが紹介したのはアオサの養殖場。

みそ汁に入れたりする?

ここがその養殖場なんだね、

さらにはこんな楽しみも。

大自然を行く英虞湾のカヌー体験。和語湾は波が穏やかでカヌーにはもってこいの場所なんです。

近所には毎日行きたくなる魚屋さん「有限会社丸義商店」も、志摩の海の幸が格安で買える地元の店です。生牡蠣1個85円、本場の伊勢海老は1尾3,000円、

刺身でも焼いても、蒸しても何でも美味しい。

地元住民との交流も生まれます。

そして商品を変えば町も潤うのです。

この日の夕食は地元でとれた海の幸をバーベキューで。豪華にして豪快です。

自分たちで調理して食べるのも良し、レストランに通うのも良し、長期の滞在客を満足させるため様々な選択肢を用意します。

誰もが志摩の海の幸を堪能したようです。

一棟まるごと貸し切って大勢で楽しむ。新しい民泊のかたちがありました。

モニター客の感想

志摩を満喫した一行。

帰る日を迎えました。

オーナーの西嶋さんも見送りにやって来ました。

部屋も居心地よくて家族も喜んでいたよ。近いうちにまた来たいな。

志摩は見るものも、やることもいろいろあって素敵なところね。私はヨガを教えているんだけど今度ここで合宿をしてみたいわ。

始めて宿泊したお客様の評判は上々です。

今後、正式にホームアウェイのサイトに掲載する予定です。

独自の民泊の形で日本市場に攻め込む。

木村さんは事業拡大に向け新たな客層の取り組みにも大きな可能性を感じています。

民泊は外国人のためというイメージがあるが、日本人でも今後利用する機会が増えてくる。日本人の新たな需要も外国人の需要とともに創出していきたい。

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