神奈川県にある小田原漁港。

獲れたばかりの魚が取引されている市場の近くにひときわ目立つ建物が・・・

猛暑の中、並んでいたのは20人ほど。

お目当ての品は、
イチゴの味がずっと続いた。

そのままでした。

水がない氷。

かき氷なのかなぁ?

水のないかき氷とは一体どんなものなのか?

確かにそれは普通のかき氷とはちょっと違うものでした。


小田原 ひととせの雪
この日の店内は満席でした。

お待たせしました。桃でございます。

桃は特に濃厚なので最初そのまま召し上がってください。

このかき氷、一体何が違うのか?
わぁ、すごーい!

厨房を覗くと、使っていたのは氷ではなく・・・

凍らせた桃でございます。

なんと凍らせた桃をそのまま削っていました。

フルーツかき氷
この店のかき氷は凍らせたフルーツで作っているのです。

桃は1杯に1個分を使います。

一番人気のイチゴ。

まずはイチゴそのものを味わい、あとから練乳をかけて食べるのがオススメ。


そして、シャインマスカットにみかん・・・


メニューは7種類。全て国産のフルーツを使っています。

こちらの女性客は2人で3種類を注文。

桃にイチゴ、そしてこちらは・・・


「ザ・トマト」なんですけど。
ザ・トマトだよ、これ。

1番ユニークなのがトマト。

皮や種まで味わうことができます。

塩をかけてもよし、甘いシロップをかけてもよし。

共同冷蔵株式会社
ところでなぜ漁港でフルーツかき氷店をやっているのか?

共同冷蔵の堀俊一社長に聞くと、

魚などの冷凍倉庫の会社なんです。

実はこの会社は50年近く地元で魚の加工品などの冷凍品を請け負う会社です。

その冷凍技術を生かした始めたのがフルーツかき氷でした。


この日仕入れたのは山形県産の白桃。

皮をむいてカットしたものを真空パックにして、マイナス30度という食品用エチルアルコールに浸して急速冷凍。



20分ほどで・・・

カチカチになります。

冷凍の時間が短いほど結晶が崩れにくい。

旬のおいしい果実を提供できる。

フルーツは旬の時期に1年分仕入れ、夏のピーク時にも対応できるよう冷凍保存しています。

元々この会社が扱うかまぼこなどの魚の加工品は年末年始が繁忙期でしたが、

人員数を12月の忙しいピークに合わせると、それ以外の時期が手持ち無沙汰になる。

売り上げにピークをもうひとつ持ってきたかった。

夏の閑散期に新たなビジネス展開が可能になったから、この日は夏のさらなる顧客開拓のため地元の花火大会に初出店。


魚の冷凍技術から生まれたフルーツかき氷は今日も漁港に涼しさを届けています。

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