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[WBS][若きゲームチェンジャー]障害×アート "異彩"を商機に[株式会社ヘラルボニー]

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JR花巻駅の駅舎ですが、よく見るとカラフルなアートで彩られています。

さらに丸井グループが展開するクレジットカードですが、ここにもとあるアート作品が採用されました。これらを描いているのは障害のあるアーティストです。

今回のゲームチェンジャーはこれらをプロデュースしたヘラルボニーの若き双子の経営者、松田兄弟です。

持続可能な社会を作るための目標、SDGsに対する意識の高まりを追い風に成長する企業の今を追いました。

株式会社ヘラルボニー

[blogcard url="https://www.heralbony.jp/"]

東京・京橋に期間限定でオープンしたのはアート作品を売りにした店です。

色彩豊かなネクタイやバッグなど独特なデザインをした商品が並んでいます。

ブランドの名前は「HERALBONY(ヘラルボニー)」。

あまり聞き慣れないブランドですが、こちらのネクタイは24,200円と決して安くはありません。

それでも商品が次々と売れていきます。一体なぜなのでしょうか?

お客様は…

普通のアーティストには生み出せない感覚でものを作っているから魅了される。

ものの可愛さや作品にひかれる。

実はこの商品、あるアーティストの作品をもとに作られています。

茨城県にあるこちらのアトリエ。

中に入ると鮮やかな絵が飾られています。

ここで絵を描くアーティストたち、実は全員が知的障害などハンディキャップがあります。

そこにいた一人の男性。

どうも、お久しぶりです。

この男性がヘラルボニーに社長、松田崇弥さんです。

素晴らしい感性を持った人も障害がある人の中にはいる。

この事実が社会に認識される状態をつくりたい。

ヘラルボニーは現在、全国153人の障害のあるアーティストと契約し、作品をもとに商品を作っています。

ヘラルボニーの本社は岩手県盛岡市にあります。

オフィスにいたのは松田社長となんだか雰囲気の似た男性。

一卵性の双子で会社をやっている。

社長の松田崇弥さんと副社長の文登さん。うなずくタイミングも一緒です。

雑誌「フォーブス」が世界を変える若者として紹介したいま注目の起業家です。

2人が事業を始めたきっかけが4歳上の兄、翔太さん。重度の知的障害を伴う自閉症があります。

4つ上の兄が重度の知的障害を伴う自閉症。

家だと仲良く暮らしていても一歩外に出ると障害者という枠組み。

兄がすごく欠落した存在に見られる。

その言動を周囲からバカにされ、悔しい思いをしてきた2人。ただ気が付いたことも…

兄の昔の日記帳。

普通やらないものを兄を通じてシャワーのように浴びた。

普通じゃないからこそ面白い。彼らの取り組みは障害者の新たな収入の形を作りました。

高田祐さん。ヘラルボニーと契約するアーティストの一人です。

10年間続く高田さんのルーチンワークはこの迷路作り。

数え切れないくらいの作品を生み出してきました。

今月、東京・表参道の化粧品店「メゾンコーセー表参道」に高田さんの姿がありました。

この絵は私が描きました。

高田さんの作品が大手化粧品メーカー「コーセー」のクリスマスギフトのパッケージデザインに選ばれたのです。

高田さんのようなアーティストには企業が支払うアート使用料の一部やヘラルボニーが展開する商品の売り上げの一部が支払われます。

就労が難しい柔道の知的障害者の場合、軽作業などの就労訓練で得られる平均工賃はおよそ1万6,000円です。

しかし、ヘラルボニーと契約するアーティストの一部には月50万円を稼ぐ人もいるといいます。

納期が無くライセンスフィーでお金を稼ぐビジネスモデルは重度の知的障害のある人には相性のいいビジネス。

若きゲームチェンジャーが描く未来とは…

アートを通じて障害のイメージが変わる。

障害者が当たり前に存在することを知る。

いいこと言うね。その通り。

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