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[モーニングサテライト][経済WEEK]整ったか ベンチャー支援スキーム[株式会社A.L.I. Technologies]

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シリーズ「経済WEEK」チェンジ!ジャパン、~始まる反転攻勢~

今回はベンチャー企業をめぐるマネーの動きについて大浜さんの取材です。

テレ東 経済WEEK
月曜日パナソニック 生き残りかけ巨額買収
火曜日三井住友FG 新発想・人材活用で打開
水曜日三越伊勢丹 稼ぎ先転換の新モデル
木曜日整ったか ベンチャー支援スキーム
金曜日ソニー 反転攻勢をキーマンに聞く

今回は空を飛び回るバイクや上空の風の強さや向きを計測する技術を開発するベンチャー企業をそれぞれ取材していますが、どちらも非常に技術力の高いベンチャーです。

こうした企業は資金調達に苦労すると聞きます。

ただ状況は大きく変わってきています。国内のスタートアップの資金調達の推移ですが今年は1-9月の資金調達の総額がすでに前の年を上回っています。このままいくと2021年は6,000億円を超えると見られています。

ベンチャーへ対する投資熱が高まっているということです。

さらに資金調達を実現した企業は逆に減少しています。これは投資先の戦隊がより厳しくなっていることを表しています。

今回はこれまで想像もしなかった夢の世界の実現に挑戦するベンチャー企業とその思いを支援する投資家を取材してきました。

空を自由に移動する!7,770万円に予約殺到

こちらは場所を含めて一切秘密ということですが未来の乗り物を一から研究開発している企業がこの近くにあります。

訪れたのはA.L.I.テクノロジーズというベンチャー企業の開発現場です。

出てきたのは…

A.L.I.テクノロジーズの片野大輔社長。

このプロペラが回ることで下に風を送り出して、ホバーの力で浮かび上がる。

その状態で人が乗って移動ができる"新しいモビリティ"。

未来の乗り物が浮上し、そして走行モードに入ります。動力はガソリンエンジンと電気のハイブリッドです。

最高時速は80キロ、40分間飛行できるというホバーバイク。

いわゆる空飛ぶバイクです。

公道を走ることはまだできませんが今年10月に1台7,770万円で販売を開始したところ予約が殺到しているといいます。

国内外いろいろな人がいるが自治体や個人。

地面に設置していない状態で移動ができるので用途としては災害救助やサーキット、海などで新しいモビリティを楽しみたいという人から問い合わせをもらっている。

A.L.I.テクノロジーズはドローン開発を中核事業に2016年に創業。

その後、有人での空での移動手段エアモビリティ社会の実現を目指し、この空飛ぶバイクを開発しました。

最初は投資家から出資いただいて、モノがある程度できてから説明して追加で資金を調達することを繰り返しながらようやく商品化までこぎつけた。

今では大企業からの資金調達にも成功。ただここに至るには創業当時から投資し、成功への道筋を作ってくれたある人物の存在が大きかったといいます。

空ビジネスの可能性にかける!ベンチャー企業とともに走る

11月中旬、その人物が栃木県であるイベントに参加していました。

個人投資家の千葉功太郎さんです。

われわれが目指しているのは「SF映画」で見慣れている空を飛んで移動する時代。

これを作りたいと思っている。

千葉さんはドローンを始めとするエアモビリティ事業に精通する個人投資家です。

この日参加したのは最近出資したばかりの企業のイベント。

"未来のウーバーイーツ"ですね。

実は千葉さん、2017年にドローンスタートアップに特化した「DRONE FUND(ドローンファンド)」を設立。

現在、国内外54社に投資しています。

千葉さんは空という空間は成長余地を数多く秘めた場所だと強調します。

空は"最後のフロンティア"だと思っている。

地上はありとあらゆることがやり尽くされていて、空も飛行機がいっぱい飛んでいる。

空の中で飛行機が下がれない最低高度があから地上の間に200mの空間があって、これが地球上を取り巻いている。

この200mの層は人類誰も使えていない。

このフロンティアを開拓することがビジネスのチャンス。

そのフロンティアに挑もうとする京大発のベンチャーにも投資マネーが集まりつつあります。開発したのは風に関する独自技術でした。

"空の道"をつくる!京大発ベンチャー 投資マネーに変化

12月の京都。ここにいま注目されている企業があります。

2015年に創業した京都大学発のベンチャー「メトロウェザー」です。

今後、空を自由に移動するエアモビリティ社会に欠かせないあるものを開発しています。

メトロウェザーの古本淳一社長。

こちらがあわれわれが作っている「トップラー・ライダー」。

洗濯機のような形ですが…

ここからレーザー光が出ている。

レーザー光が空気中にあるちりや拡散されて返ってくる光を受けて「風の動きを測定」する。

上空の風の速さや向きを観測できるというトップラー・ライダーです。

ビルの屋上などに設置し、上空にレーザー光を発射。ちりなどからの反射光を受信することで最大20キロ先の風速や風向きがピンポイントで可視化できるというものです。

京都大学で助教授として教壇に立っていた古本さん、専門だった制御や通信の知識を活かし、イノベーションを起こしたいと大学を離れ、2015年にメトロウェザーを設立しました。

これまでコンテナサイズで数億円していたトップラー・ライダーの小型化に成功。今では国の研究機関やNASAからも注目されています。

われわれが一番使おうとしているのは「ドローンの管制」。

ドローンが強風域を避けて通ってほしい。

「このルートが良い」というのを決めることをしたい。

今後、本格的なエアモビリティ社会が訪れたとき、このトップラー・ライダーがあることで強風を避け、安全な空の道を進むことができます。

さらに…

トップラー・ライダーがついている車。

最初は車で、将来的には飛行機やヘリコプター、ドローン自体にも乗せて移動する物体の上から風を観測したい。

移動するモビリティに設置することでさまざまな場所の風をリアルタイムに計測できます。

これが観測された結果。

近づく風が「赤」、遠ざかっていく風が「青」。

古本さんは国内企業がほとんど目をつけなかったこの装置をまる5年かけて開発しました。

しかし創業当時は小さなワンルームマンションで社員4人からのスタート。

特に苦労したのはやはり資金調達だったといいます。

大変だった。「いつ、つぶれるか…」みたいな。

名だたるベンチャーキャピタルをほぼ日本全て回ったが、モノができているわけではないので断られてばかり。

そんな状況を救ってくれたのが投資家の千葉功太郎さんでした。

エアモビリティ社会の実現に向け、絶対に必要な技術と判断し、総額1億2,000万円を出資したのです。

最近はいろいろなところで大型のファンドが立ち上がりつつある。

特に企業のCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)が出資し、5年前よりは良くなっている。

ベンチャー企業を支援するマネーは広がりを見せています。

2020年はコロナ禍でありながらスタートアップ企業の資金調達総額は5,000億円を超え、2021年は6,000億円を超える見通しです。

「早く返せ」とは言わず、どうやったら事業がうまくいってリターンができるかを遺書に考えるというスタンス。

長期の視野で支える!投資家は伴走者

千葉さんに投資家としての基本戦略や大切にしていることを聞きました。

自分が見ているのは「誠実であるか?」「大きな夢を持っているか?」。

例えば高い目標を宿題として出した時、その時は「え?」という反応だが、そこから一生懸命考えて「千葉さんに言われて頭を変えてこういうやり方を考えてみました」と返ってくる人は非常に誠実。

お金を出して、その後育てる。おこがましいが「育てる」が大切で、"伴走者"として巣立つところまでフォローし続けるのが投資家。

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