
仏花しか買わない…進む消費者の花離れ
埼玉県熊谷市の曹洞宗見性院。
お盆で墓参りに来た人たちの姿がありました。
欠かせないのがお供え用の花です。
お盆の方が花を買う量は多い。圧倒的に多いかもしれない。
しかし、
お盆以外はあまり花を買わない。
実はいま、お盆以外で花を買うケースが減っているのです。
姿を消した生花店、廃業した元店主は…
東京・北区の商店街。
出迎えてくれたのは齋藤廣巳さん。
ガランとした1階部分、ところどころ朽ち果てています。
ここに棚がずっとあって蘭などの鉢を置いて、こっちは切り花。
実はここは生花店だったのです。
売り上げがピークだった約20年前は店内を多くの花が埋め尽くし大繁盛していました。
消費者の花離れは齋藤廣巳さんの生花店を直撃。
業績悪化などが原因で2015年2月に店を畳みました。
完璧に悔いなくやめたとはなかなか言い切れない。
齋藤廣巳さんのような町の生花店は年々減少を続け、15年間で約8,000軒が姿を消しています。
花男子
[blogcard url="http://www.hanadanshi.com/index.html"]
愛知県豊橋市。
こうした逆境をチャンスに変えようと奮闘する集団がいました。
鮮やかな花々を次々にブーケにしていくパフォーマー。
わずか3分半で完成しました。
奥様を呼んでいただいてもよろしいですか?
キミちゃん。
キミさ~ん、こちらにお願いします。
居合わせた夫婦にブーケを渡し、その場で夫から妻にプレゼント。
これから先も2人で一緒に仲良く過ごしていきましょう。
奥さん、感無量の表情です。結婚後、花のプレゼントは初めてだといいます。
普段、感謝の気持ちや「好き」という気持ちが言いたくても照れくさくて言えないので、こういう機会をもらえて言ってもらえてすごく嬉しい。
このパフォーマンス集団は、その名も「花男子」。
プロジェクトの発起人の近藤祐司さん。
花を贈る男性はかっこいいという新しい認識を定着させて、そうした男子を「花男子」として増やしていこうというのが「花男子」プロジェクト。
有限会社豊橋ボタニカルガーデン
[blogcard url="http://www.botanika.co.jp/"]
近藤祐司さんの本職は花の仲卸業「有限会社豊橋ボタニカルガーデン」
父親から会社を譲り受け、今年で12年目になります。
生花店などとの取引も多いという近藤祐司さんにはある危機感があります。
どうしても花屋は来店型の「待ち」の商売になっているが、どんどんお客様が減っている事情があって、どうしたら今まで来ていないお客様に来てもらえるのか。
そこで立ち上げたのがベンチャー企業「HANAイノベーション株式会社」。
HANAイノベーション株式会社
30近い生花店や生産農家と組んで始めた「HANAイノベーション株式会社」。
花男子の活動を通じて花の魅力を発信し、販売につなげようとする試みです。
花男子のパフォーマンスを見た企業や自治体からのイベント受注により2015年度の売上高は前年度の約7倍の1億4,000万円に急成長を遂げました。
花の営業・企画を「花男子」の広告塔を使って「次回こんなんことやりませんか?」「花で僕たち面白いことができますよ」というのを新たなビジネスに繋げていく。
花男子のビジネス
花男子ならではのビジネスとは?
有限会社小坂井衛生社を訪ねた近藤祐司さん。
「社長の花贈り」ご注文ありがとうございました。きょうはお客様、社員様のどなたに?
松山吉信社長は
今回、社員の奥さんが8月に誕生日を迎えるので、その花贈りをお願いしたい。
企業の経費で花を購入し、社長の名前で社員の家族などにプレゼントしてもらう。
その名も「社長の花贈り」プロジェクト。
会社のお金を使って取り組みのは会社として社員や奥さんを応援するという意味なので、会社として取り組み意味が非常にある。
取引先の生花店「フラワーショップ花夢」で早速、花を選びます。
ブーケの代金は5,000円、この内HANAイノベーション株式会社には2割、残りは生花店に入るため店の経営にもメリットがあるといいます。
有限会社花夢の桑野長文社長は
5年前に花男子と関わった時は売上げゼロ。今年度は約500万円の売り上げがあった。ありがたい。
[blogcard url="http://www.fs-come.com/index.html"]
イオン株式会社
[blogcard url="http://www.aeon.info/"]
近藤祐司さん、さらなる販路拡大に動き出していました。
イオン株式会社の2017年の母の日のカタログに載せる花男子としてのギフト商品の提案です。
親元を離れて仕事をしている20代、30代の独身男性をイメージした。
贈る側を「さわやか系」「ワイルド系」「草食系」という3つに分けて商品に反映させます。
花を貰う母親ではなく息子を切り口にした新しい提案。
イオン株式会社側の反応は?
ガーデニング・グリナリー事業部の細原貴行さんは
もらったときのインパクト、パンチ力が半端ない。
評価は上々。
詰めの作業に入ることになりました。
ターゲットにしているのは、今まで花屋で花を買ったことがないとか、花に触れたことがない男性女性に花に興味を持ってもらう入り口を作りたい。