中国の液晶パネル最大手「BOE」のトップ、王東升董事長がテレビ東京の単独インタビューに応じ、経営再建中のジャパンディスプレイの支援に意欲を示しました。
ジャパンディスプレイは今後、急速に普及が進むスマートフォン向け有機ELパネルの量産に必要な2,000億円以上を外部の支援企業から集める方針です。
資金の出し手として有力と見られてきたBOEですが、トップ自らが支援に前向きな姿勢を見せました。
京東方科技集団(BOE)
[blogcard url="http://www.boe.com/portal/home/ph.html"]
日本新聞経済社などが主催する世界経営者会議が11月7日に開幕しました。
参加した中国液晶パネル最大手の京東方科技集団(BOE)のトップ、王東升董事長がテレビ東京の単独インタビューに応じました。
「ジャパンディスプレイの共同投資パートナーに名乗りを上げる?」
ウィンウィンのチャンスがあるのであれば、われわれは協業に常に開かれたスタンス。
ジャパンディスプレイの支援に強い意欲を示しました。
株式会社ジャパンディスプレイ
[blogcard url="http://www.j-display.com/"]
前期まで3期連続で最終赤字のジャパンディスプレイは現在、スマホ向け有機ELパネルの量産に必要な2,000億円以上の出資をする企業を探しています。
2018年3月までに複数の企業と提携し経営再建計画を決めるとしています。
ただ国内では多額の投資を引き受ける提携先が見つけづらいため中国や韓国、台湾のメーカーが有力視されています。
BOE
支援に意欲を見せるBOEは中国の国有企業。政府の強力な後ろ盾などを武器にスマホやパソコン向け液晶パネルの生産で世界シェア1位に急成長しました。
さらに次世代技術への投資にも力を入れていて、売り上げの約7~10%を研究開発費に充てているといいます。
先日発売されたアップルのiPhone Xに採用されるなどスマホ向けパネルは今後、液晶から有機ELへの移行が急速に進む見通しです。
BOEは中国・成都に約1兆6,000億円を投じて有機ELパネルの新工場を建設、年明けから量産を始め先行する韓国のサムスン電子などを追い上げます。
「実際にアップルと話はしている?」
世界中のお客様にサービス・製品を納入していきたいので世界のトップレベルの会社にもしっかりしたサービスを心掛けている。
「ちょっと、はぐらかさせた気がする。」
かなり間接的な答えをしたつもり。