
2年前の映像です。男性が手にしている紙、何かというと東京都が売り出したGoToイートの食事券です。新型コロナの感染拡大で販売が中断していましたが、10月26日に2年ぶりに再開しました。経営に苦しむ都内の飲食店を救う一手として期待の声が上がる一方で、ある懸念も広がっています。
東京「GoToイート」販売再開
"忘年会"需要にも期待
10月26日夕方、飲食店情報サイト「ぐるなび」の営業担当、大森一生さんがある焼肉店を訪ねました。その目的は…
ぐるなび 営業部
大森一生さん

「GoToイート」キャンペーンということでプレミアム食事券が販売再開。
非常にお客様のニーズはあると思う。
東京都が10月26日から再開したGoToイート。販売される食事券は紙とデジタルの2種類でいずれも2,000円程度お得に利用できます。
およそ390万セットが12月25日まで販売される予定で、来年の1月25日まで東京都に認められた店舗で利用できます。
この焼肉店では食事券を活用した売上げ回復に期待を寄せます。
焼肉うしお三軒茶屋本店
清水佑樹マネージャー

待っていました。今回こそは盛り上がってくれるんじゃないか。
お客さんに来てもらうため独自の取り組みも…
焼肉うしお三軒茶屋本店
清水佑樹マネージャー

今回、GoTo特別コースを作った。
GoToの食事券を使うお客さんを対象にしたコース「『GoToEat』特別飲放題付きコース」を用意。人気の赤身肉やタンの食べ比べができる8種類のメニューに飲み放題が付いて通常5,500円のところを4,980円で楽しめます。
焼肉うしお三軒茶屋本店
清水佑樹マネージャー

原価率でいうと相当高いが原価率じゃなく、まずはお客様に来てもらいたい。
一方、ぐるなびは稼ぎ時の忘年会や新年会を見据えています。
ぐるなび 営業部
大森一生さん

店と一緒に盛り上げていければと思っている。
この年末の忘年会について街の人の意見は…

コロナがなかったら飲みに行きたいが、コロナがあるから全くいけない感じ。
控える人もいる一方で…

マスクをしながらの会食も増えた。忘年会は今年は5回ほどある。
番組スタッフ
「GoToイート」で増える?


可能性は全然ある。値段も安くなるし、機会として増えるのでは。
ぐるなびが行ったアンケート調査によるとコロナが収まっていた場合、職場の忘年会にはおよそ5割の人が参加すると回答。さらにプライベートでは7割近くの人が参加すると答えています。
「GoToイート」再開でも不安…
第8波は?物価高は?
都内にある居酒屋「神田っ子」。こちらもGoToイートの対象店です。
売上げは去年から5割増化したもののコロナ前と比べると7割程度と依然として厳しい状況が続いています。
そのためGoToイートで忘年会シーズンにお客さんが大きく戻ることを期待しますが…
神田っ子
永岡修平店長

やっぱり増え続けている感染者が一番ネック。
どこにピークが当たるのかが一番不安点。
12月中旬、クリスマス前に当たった時は正直やってられない。
今年の冬に懸念されているコロナ感染の第8波。感染者が拡大し、再び営業時間の短縮要請などが出されると経営が大きく圧迫されることになります。
抱える不安はそれだけではありません。
神田っ子
永岡修平店長

今、1キロ400円上がっている「まぐろぶつ」。
マグロとハマグリが上がっているのが一番困っている。
いま多くの飲食店を苦しめている原材料の高騰。この店一番の人気商品「まぐろぶつ」も輸送コストの上昇などに伴いこの1年で仕入れ値が400円アップしました。
メニューもおよそ300円値上げしましたが、高騰するマグロの赤身の量を20グラムほど減らす代わりに、仕入れ値の上がり幅が少ないという中トロを組み合わせて対応しています。
神田っ子
永岡修平店長

GoToイートが追い風になって飲みに来ればいいと思うが、GoToイートを使っているお客様の人数がどこまで増えるかは未知数。