師走に入り忘年会が控えている方も多いのではないでしょうか。令和の忘年会事情を取材すると働き方改革や節約など今年ならではの傾向が見えてきました。
株式会社サッポロライオン
[blogcard url="https://www.ginzalion.jp/top.html"]
東京・銀座にあるエビスバー。
店の誕生10周年を記念して今夜限定で樽生のエビスビールが半額で提供されていました。
黒や琥珀色のビールなどひっきりなしに注文が入ります。
きょうは職場の忘年会。嫌なことを忘れようと。
こちらは女性3人組。
半額を知っていたので会社の人と忘年会で使わせてもらった。
きょうはいつもの倍飲める。半額なので。
「何を忘れたい?」
飲み過ぎて帰れなくなったことを忘れたい。
年末に向けて夜の街は活気づいてきました。
内閣府は12月9日、街角の景況感を示す11月の景気ウォッチャー調査を発表。現状判断指数は前の月から2.7ポイント上昇し、小幅に改善しました。
消費増税などで落ち込んだ景況感も改善の兆しを見せています。
大衆酒場ヒロタヤ2号
大阪では一風変わった店も…
12月10日にオープンするという居酒屋「大衆酒場ヒロタヤ2号」。
瀧なつみ記者、
一見普通の居酒屋ですが、奥のお座敷に進むと布団を敷いて気持ちよさそうに寝ています。
ふとんの貸し出しサービスです。
実はこちら、老舗のふとん店を改装してオープンしたお店。お客様に少しでも疲れを取ってもらおうと20分500円でふとんを貸し出します。
「忘年会シーズンへの意気込みは?」
大衆酒場ヒロタヤ2号の西村裕太店長、
軽く寝ていただいて次の日、仕事を頑張っていただきたい。
街の声
街で忘年会について聞くと、
行きたい派。普段話せない人とも話せるので。
忘年会は時々苦手だなと思う。周りに合わない人がいると苦手。
会社の飲み会だと気を遣うが忘年会は唯一気を遣わなくて済む。
無礼講。あとは「よいお年を」と言えば大丈夫。
ホットペッパーグルメによると忘年会には積極的に参加したいと回答した20代・30代の男女が共に増えているといいます。
しかし、
「忘年会は何軒行く?」
一軒目で帰る。
「2軒目行こうと言われたら?」
ドロンする。
ある調査では仕事関係の忘年会はせいぜい1回、2時間以内に切りあげたいという人が全体の半数以上を占めるという結果が。
忘年会に参加しても長居したくないという若者が多いのです。
これに対し上の年代は、
残念、しかし個々の考え方も尊重しなきゃいけないので。
さみしいところはさみしい。
自分たちも若い頃嫌なこともあったので、そこまで強制をしたくない。
会費や内容についてはこんな注文も。
予算は4,000~5,000円くらい。食べ飲み放題で。
「それ以上だと?」
高いと思う。
「2軒目おいしいものをタダで食べられるなら?」
じゃあちょっと考える。おいしければ。
アソビュー株式会社
[blogcard url="https://www.asoview.com/"]
若者が求める安くて早く終る忘年会。
東京・渋谷区にある企業のオフィスを訪ねると…
マンチーズケータリングです。
こちらのベンチャー企業が利用しているのは食事のデリバリーサービス。
湯気が出てる。
バーニャカウダやミートソースのペンネなどさまざまな料理が並びます。
発熱材を使ってその場で温めることで熱々の食事を楽しむことができます。
仕事場から直接来られるので楽。
予約など幹事は大変。そういうのをやらなくていい。
オフィスで忘年会を開く理由。
1つはその価格にあります。
忘年会の想定予算は1人あたり4,395円というデータもある中、このデリバリーサービスの利用者の予算は1人あたり平均2,750円程度。
このサービスでは消費税は軽減税率8%が適用されるのも魅力です。
また立食形式が多いため短時間で気軽に参加できるといいます。
この忘年会も1時間ほどでお開きとなりました。
株式会社ノンピ
[blogcard url="https://www.nonpi.com/"]
デリバリーの運営会社は…
ノンピの光山徹圭執行役員、
去年に比べて2倍以上の注文がある。
飲み会を社内でやるという流れがある。
株式会社ハーバーハウス
[blogcard url="http://www.zauo.com/"]
新宿にも忘年会で盛り上がっているスポットがありました。
大きな船の前で魚を釣り上げる人たち。
実はこちらはビルの中、釣った魚をその場で食べることができる体験型の居酒屋です。
皆釣りが好きなので余計盛り上がる。
職場の忘年会。確かにいい。船貸し切りたいくらい。
この店では予約の方法にある変化が…・
釣船茶屋ざうお新宿店の小倉久実副店長、
コースを頼むお客様にはクレジットカードの登録をしていただいている。
去年、最新の予約管理システムを導入。インターネットでコースを予約したお客様にはクレジットカードの情報の入力を義務付けています。
その背景にあるのは無断キャンセル問題です。
予約をしていたにも関わらず全く連絡がないまま予約の日時になっても来店しない無断キャンセルが毎週数件発生していて、月におよそ40万円ほどの損失だったといいます。
去年、最新の予約管理システムを導入して以来、無断キャンセルは大幅に減り、現在は月1件ほどとなりました。
無駄なお席がなくなり、1人でも多くのお客様に来店してもらえるようになった。
予約どおりお客様が来てくれることは私たちにとってうれしい。