4月4日に行われた競泳の日本選手権。
女子100mバタフライ決勝、接戦を制して3年ぶりに優勝したのは池江璃花子選手です。
池江選手は2019年2月に白血病と診断され、長い闘病生活、そしてその後の復活に向けたトレーニングに励んできました。
その努力が実り、日本選手権の優勝と同時に派遣標準記録も突破しメドレーリレーの代表として東京オリンピック出場の切符を手にしました。
その活躍の陰には復活を信じ、支え続けた企業の存在がありました。
ミズノ株式会社
[blogcard url="https://www.mizuno.jp/"]
池江璃花子選手、
自分が勝てるのはずっと先だと思っていた。
今すごく幸せ。
池江選手の復活劇から一夜明け、各界から祝福の声が届きました。
加藤官房長官、
見事な復活で優勝を飾った。大変明るいニュースだ。
IOCのバッハ会長、
オリンピアンたちは決して諦めない。
池江選手は白血病と診断されてからわずか2年で東京五輪への出場権を得た。
世界を驚かせた池江選手。その復活劇の裏側には企業の存在もありました。
その1社が水着を開発しているミズノです。
ミズノのグローバルアパレルプロダクト本部、吉井宏見さん、
努力が報われたと本当に思った。
ミズノの吉井さん、2018年から東京オリンピックに向けて二人三脚で水着の開発を進めていました。
その後、池江選手は白血病を発症。
およそ10ヶ月の闘病生活を経て去年練習を再開しましたが…
体重は以前に比べ15キロも減り、筋力が低下していました。
ある程度、筋力のある選手と想定してトップレース用の水着は作っているので、どこまで戻ってくるかによって水着のチョイスも変わってくる。
いい泳ぎができるのか心配していた。
さらに新型コロナの影響もあり試合に向けての水着の調整が十分にできなかったため、ミズノがこれまでに開発したさまざまな水着を池江選手に預け、その中からコンディションに合った一着を選んでもらったといいます。
泳いでデータを取ることができず出たとこ勝負のところはあった。
こうして迎えた4月4日、池江選手は力強い泳ぎで3年ぶりの日本選手権を優勝で飾り、見事な復活を成し遂げたのです。
ミズノの開発陣にとっても大きな手応えを得た瞬間でした。
彼女のキャラクター、置かれた環境に関われたのは大きいし、池江さんを通じ、われわれのものづくりが少しでも評価されればいい。
池江選手の復帰までを記録した「THE CENTER LANE(センターレーン)」。
闘病生活の様子や復帰に向けたトレーニングの様子を克明に記録。手掛けたのは世界的な映画監督として知られる是枝裕和氏です。
ただこれは映画ではなく基礎化粧品ブランド「SK-Ⅱ」によるもの。
テーマは「Change Destiny(運命を変えよう)」。
世界中の女性たちにさまざまなプレッシャーに立ち向かう勇気を与えたいという思いからインターネットで動画を発信します。
この企画の第1段としてSK-Ⅱが光を当てたのが池江選手でした。
P&Gプレステージ合同会社のSK-Ⅱ日本事業統括、荒尾麻由さん、
池江さんのストーリーは皆さんに希望と勇気を与えるもので、私達の"チェンジディスティニー"を体現したものと思っている。
自らの意思で病気を克服して運命を切り開いていくさまを伝えることで皆さんにも勇気を持ってもらいたい。
一般的に企業が作る動画は商品をアピールするもの。ですがこの動画にあえて商品は登場させていません。
消費者は自らの価値観に合った商品を選びたいということは分かっている。
私たちの価値観をわかってほしい。
短期的な売り上げのためにやるのではなく、このストーリーを多くの人に見てもらい運命を少しでも変える勇気をもらえたらこんなにうれしいことはない。