マーケットや経済の旬な出来事を届けする朝活タイム。
今回のテーマは"感情を読み取る"最新AIの実力です。
私が喜んだり、悲しんだり、何を考えているかAIに分かってしまったり、何が食べたいかなども分かるかもしれません。
AI技術がどこまで進化しているのか取材しました。
株式会社ファーストアセント
[blogcard url="https://first-ascent.jp/"]
神奈川県に住む日高さん。
もうすぐ1歳になるこうきちゃんのためにある珍しいIT危機を活用しています。
こうきちゃんが泣き出してしまいました。そこでボタンを押してみると…
画面には「泣き声解析中」という文字が。
すぐに眠たい78.9%、怒っている21.1%と表示されました。
抱っこしてあやしてあげると笑顔になりました。
泣き声診断は初めて。
最初は半信半疑だったけど大変助かっています。
実はこちらIA(人工知能)によって赤ちゃんがなぜ泣いているのかを分析する商品なんです。
150の国と地域、20万人以上の泣き声を学習しています。
例えばこの赤ちゃん、どうやら眠くて泣いているよう。
その根拠となっているのは泣き声の波形です。
この波形を蓄積されたデータと照らし合わせ不快や怒っているなど5つの感情を推測しています。
アイネンネを開発したファーストアセントのCEO、服部伴之さん。
赤ちゃんの泣いている声の変化がある。
泣き声が高くなったり低くなったり周波数成分を分析して分類している。
このAIが感情を分析する技術が今さまざまな分野に広がろうとしています。
例えばファーストフードチェーンのサブウェイ。
20種類のサンドイッチやパン生地5種類、トッピング9種類など豊富なメニューの組み合わせが大きな売りとなっています。
日本サブウェイ合同会社のマーケティング本部長、鈴木孝尚さん。
選択肢は7,000万通り。
それが"良さ"でもあるが、慣れていないお客さんは"ドキドキ"する。
そこで先日、店の一角である実証実験が行われました。
お客様の視線や表情をAIが解析して、その人に合った"おすすめメニュー"を選んでくれるという注文システムです。
「あなたのオススメのサンドイッチはこちらです。選んでください。」
というわけで島田一輝アナウンサーもメニューの中から選んで試してみました。
私が20種類のサンドイッチの中から食べてみたいのがローストビーフのサンドイッチとてり焼きチキンのサンドイッチです。こちらのAIは私が食べたいものを当てることができるのでしょうか。
モニターには20種類のサンドイッチが次々と表示されていきます。
それをただ眺めることおよそ1分。
結果を見るを押してみます。
私が食べたいローストビーフとてり焼きチキン、しっかりと入っています。
事前に私が食べたいと思っていたメニューをAIが見事に当てました。
そして私以外のお客様も好みのサンドイッチが表示されたようです。
すごく気に入って、いつも食べているメニューが出てきました。
コロナの感染が拡大する中、お客様と店員の非接触を実現できることになるかもしれません。
このシステムを開発したのが沖電気工業です。
一体どのような技術でAIがお客様の好みを解析しているのでしょうか。
その仕組みを実際に見せてもらいました。
まずポイントとなるのは表示されるメニューに対する視線です。
沖電気工業のイノベーション推進センター、赤津裕子さん。
赤い線がどこを見ているのか表示。
"回数"と"時間"で測定している。
「より気になる物に視線が集まっている?」
そうです。
視線の動きや回数、そして長さでAIが好みを予測しています。
さらに視線以外でポイントとなるのが表情です。
「興味関心推定エンジン」が動いていて表情の下に「ポジティブ度合い」の数字が出ます。
表情の変化をAIが数値化して、メニューの好き嫌いを導き出します。
例えば気になるメニューを見ている時はポジティブ値が50ですが、それ以外の時は20。このようにわずかな表情の差をAIが判断していたんです。
「困り」を推定する機能も開発しています。
「セルフレジ」が増える中、操作に困っている人を見つけて店員がすぐ駆けつけるような応用ができるのではないか。