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[WBS]【THE行列】熱海の毒饅頭!

2019年3月9日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

観光地、熱海に現れた毒、毒、毒の文字。

一体これは?

こだわりの毒饅頭です。

温泉街の定番土産といえば温泉まんじゅうですが、意外なアイデアでこの温泉まんじゅう市場に新規参入した企業を取材しました。

伊豆半島合同会社

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日本有数の温泉街、熱海。

駅前は多くの観光客で賑わい、早速温泉を楽しむ人の姿も。

あったかいよー。

温泉まんじゅうに干物、土産物を求めるお客様でいっぱいです。

ところが駅から15分ほど歩いた町の中心地は人がまばら。

そんな一角に行列を作った人物がいます。

伊豆半島合同会社の畑中賢太さん、

この辺り一帯が盛り上がっていけばいいなと。

その場所に行ってみると…

あった行列が!

店ののぼりに書かれていたのは「毒饅頭」?

毒とは一体?

毒饅頭

店内ではその毒を試食するお客様が…

食べても大丈夫なのか?

「毒じゃないの?」

毒じゃないよ。

なぜ毒饅頭なのか?

伊豆半島合同会社の谷本千晃さん、

生地にドクダミが練り込まれている温泉まんじゅう。

ドクダミ

ドクダミが入った温泉まんじゅうだから毒饅頭というワケです。

ドクダミは日本全国どこにでもある植物。

独特の苦みがありますが、煎じて生薬として飲む人もいます。

この毒饅頭は品質の良い兵庫県産のドクダミをパウダー状にして生地に練り込む。

工場で一つ一つ丁寧に作られます。

味は2種類。

ドクダミの量を4分の1にしたマイルド味もあります。

気になる味は?

ドクダミの匂いなのかな、ほうじ茶っぽくっておいしい。

薬草っぽいんですけど、すごく甘くて食べやすい。

そもそも、なぜ毒饅頭を作ったのか?

普通の温泉まんじゅうを作ってもなかなか目にとまらない。

驚きと笑顔が生まれるような商品にした。

温泉まんじゅうはすでに熱海で定番のお土産。

後発の毒饅頭、ネーミングと独特の味でお客様の興味を引こうと考えたのです。

さらに、

毒饅頭はこちらの木箱に入れている。

木箱は桐でできていて職人さんの手作り。

その桐箱の中には饅頭とおみくじが…

実は中はすべて大吉。

このおみくじ、店のスタッフが熱海市にある16の神社すべてを回り、願掛けを行っています。

家内安全、健康祈願、無病息災、恋愛成就、合格祈願、学業成就、商売繁盛、千客万来、昇格昇進などなど。

そして桐箱に書かれた文字は書道家の武田双雲の直筆です。

店の壁にも大きく書かれ、お客様の目を引きます。

テレビに出ている人?

立派な字だと思う。

営業日

お客様を惹き付ける最後の仕掛けが…

週に1回しか営業しないこと。

毎週土曜日と気まぐれでもう1日だけ営業する場合もある。

通販も卸もしていないのでこの店に来て買うしかない。

この戦略が見事にハマり、1日300個の限定販売は開店後3時間程度で売り切れます。

毒饅頭に隠されたさまざまな仕掛けが街の中心地にも観光客を呼ぶようになりました。

毒饅頭という商品を通して再び熱海の中心街が盛り上がっていけばいいなと。

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