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[WBS] 消費増税の攻防(5)「実質値引き」始まる!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

来月から消費税率が10%に引き上げられるのを前にファミリーレストラン「デニーズ」は9月6日、10月以降のメニューを発表し、主力商品の実質的な値下げに踏み切ると発表しました。

株式会社セブン&アイ Food Systems

デニーズ公式サイト - いらっしゃいませ、デニーズへようこそ
デニーズは旬の素材を使用したハンバーグ、デザートやステーキ、ライスプレート、パスタ、サラダ、和膳、ランチなどを提供するファミリーレストランです。facebookで随時情報を更新中

デニーズを運営するセブン&アイ・フードシステムズの鎌田靖商品本部長。

世の中はたぶん価格競争に入っていくだろう。

価格訴求じゃなくて価値訴求、これを徹底していく。

10月以降のメニューを発表したデニーズ。

店内で飲食する際の税率は10月から10%に引き上げられますが、ハンバーグなど主力7商品は本体価格を引き下げ税込価格を維持。実質的な値下げとなります。

主力商品の価格を維持する背景には軽減税率の適用でコンビニ弁当などは消費税が8%に据え置かれるため顧客が奪われる可能性があるからです。

今までのものに比べて、このボリュームでこの価格なんだと2%の増税分を打ち消すぐらいの価値というものを出せれば。

主力商品の税込価格の据え置きを決めたのはほかにも。

ケンタッキーフライドチキンでは主力のオリジナルチキンの税込価格を店内飲食も持ち帰りも現状の250円のまま据え置くことを決断。

牛丼チェーンのすき家も主力の牛丼並盛について両方の税込価格を揃えると発表しています。

シリーズ消費増税「知られざる攻防」。

最後となる今回は「値引きの攻防」についてです。

10月からの増税に伴い、お得に買物をする方法として注目されているのがキャッシュレス決済によるポイント還元。事実上の値引きです。

しかし、この値引きを巡り大規模スーパーと中小事業者の間で知られざる攻防が繰り広げられています。

ヘアーショップ・テンオンス

店舗詳細 – 戸越銀座商店街オフィシャルサイト

品川区の戸越銀座商店街にある美容室「テンオンス」。

この日、店長が店のいたる所に貼っていたのはクレジット決済を告知するシールです。

ヘアーショップテンオンスの松尾富之店長、

オープンして21年、ずっと現金です。

お客様に還元できないのでカードか他の決済方法を使えるようにしないといけないので今回導入した。

ポイント還元制度

増税後、この美容室のような中小の店舗ではお客様がスマホ決済やクレジットカードなどのキャッシュレス決済で支払いをすると国の補助を受けたキャッシュレス事業社から5%のポイントが消費者に還元されます。

消費税が10%から8%になり、2%の増税でも5%のポイントが戻れば実質的に3%の値引きとなります。

お客様に選択権を与えていないというのが良くないと思うのでお客様に選んでもらう。

一方、国はこのポイント制度で個人経営の店や中小企業をサポートする狙いもあります。

店がキャッシュレス事業者に支払うことになる手数料の3分の1を国が負担します。

そのために国はキャッシュレス決済の支援に今年度2,798億円の予算を計上しています。

ポイント還元制度は消費者にメリットを与え、体力のない小規模店舗を支えるのが本来の目的です。

しかし、ある大手スーパーがこの中小企業の支援を利用し激震が走っています。

生活協同組合コープさっぽろ

コープさっぽろ
生活協同組合コープさっぽろが運営する公式サイト。安全・安心なコープさっぽろ商品やコープ宅配システムトドック。組合員さんのために、環境や福祉など多彩な事業や活動を行っています。

北海道札幌市。

道内に109店舗を展開するコープさっぽろは売上高2,834億円を誇る北海道屈指の大手スーパーです。

実は5%のポイント還元は中小企業向けの制度ですがコープさっぽろのような協同組合は条件を満たせば補助の対象となります。

そのためコープさっぽろはお客様に実質の値引きを行えるキャッシュレス決済5%還元の対象事業者として先日、国に申請しました。

ただ、その品揃えはとても中小の店舗とは比較になりません。

武部慎一記者、

こちらは化粧品や薬のコーナーです。こちらには栄養ドリンクや医薬品もずらりと並んでいます。

こうした動きにお客様は、

消費税10%になっちゃうのでうれしい。

うれしい、うれしい。他の店(大手スーパー)だとそういうのがないから。

周辺の店はどう感じているのか?

近くの酒屋を訪ねると・・・

酒屋「ビックリッキー」の勝山泰行さん、

新聞で見たが信じられなかった。

コープは北海道では3本の指に入る大手スーパー。

そこがポイント還元に入ってしまうと中小企業のキャッシュレス制度自体がどうなのかという思いがある。

補助の対象とならないライバルのスーパーは対抗策の検討を急いでいます。

「コープにどう対抗する?」

ホクレンショップ49条店の齋藤真副店長は、

われわれとしては値引きも含めて他社の動向を見てどういうことをやるのか検討中。

5%のポイント還元に名乗り出たコープさっぽろは周りからの批判が影響したのか番組の取材に対しこう答えました。

われわれとして基準にのっとって申請しただけ。

見直しを余儀なくされるかもしれない。

減資

また5%の還元を巡ってはこんな抜け道も・・・

当社は資本金の額を5,000万円減少し、5,000万円とすることにいたしました。

いま企業の規模や体力を示す資本金を減らす小売業者が急増しています。

帝国データバンクの調査では今年減資が確認された企業数は5年前の2.5倍に増えています。

一体なぜなのか?

先月、資本金を5,000万円以下に減らしたスーパーが理由を明かしました。

今度の増税に関してポイント還元対象になるかならないか、資本金5,000万円で区切られているのがありまして。

中小企業に看板を変えることでポイント還元制度による国の支援策を狙っているのです。

他がやっているのに自分のところだけやらないと差がつく。

お客様の選択肢が「使えない」となると「他の店に行こうかな」となるので。

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