
政府は12月8日の臨時閣議で消費高齢化に対応するために2兆円規模の政策パッケージを決定しました。
安倍総理は、
少子高齢化という大きな壁に立ち向かう。国民の皆様の信任を力として、この大改革を成し遂げたい。
安倍政権の看板政策である「人づくり革命」の実現に向けては、3歳から5歳の幼児教育・保育を全て無償化します。
さらに所得が低い世帯に対しては高校教育まで無償化の対象を広げます。
高齢化対策としては人材確保が介護業界の課題となっていることから勤続10年以上の介護士に対して月額で平均8万円相当の処遇改善を行うとしています。
| 幼児教育・保育の無償化 | |
|---|---|
| 大学・私立高校の授業料免除 | 私立大は一定額まで対応 |
| 介護人材の処遇改善 | 勤続年数10年以上 月額8万円アップ |
これによって介護業界などの人材不足は解決するのでしょうか?
また介護の現場ではどのように受け止められているのでしょうか?
社会福祉法人ばなな会
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神奈川県川崎市のグループホーム「バナナ園武蔵小杉」
こちらでは認知症を患う高齢者18人が暮らしています。
その介護を担う職員は21人。この内、賃上げの対象となる勤続10年のベテラン介護福祉士は2人です。
入社11年目の増田典之さん(45歳)は、
賃金が安いと言われてきたが、この仕事が好きでやっているので、そういうもの(賃上げ)があると家庭もあるので安心して続けられる。
入社10年の畑ひとみさんは、
入居者との信頼感駅も重要。10年続けて8万円もらえるので若い世代が業界に飛び込んでほしい。
バナナ園に務める職員の平均月収は大卒1年目で約20万円。10年目で30万円ほどです。
介護の仕事では高齢者との関係づくりが重要なため賃上げで長期間働く職員が増えれば介護の質の向上にもつながるといいます。
一方、若手の職員、入社2年目の宮下恵梨子さん(23歳)は、
5年目とかに8万円まではいかなくても少しいただきたいという思いはある。やりがりだけで、この仕事を続けるのもなかなか大変。若手を支える政策があれば離職率の低下にもなるのではないか。
また経営者からはこんな声も。
バナナ園を運営するアイ・ディ・エスの矢野達郎社長は、
介護業界に人が来ないといけない。転職した時点から10年は長すぎる。
異業種からの転職も多いという介護業界。
バナナ園でもグループ全体の職員120人のうち半数ほどが異業種からの転職組です。
経験年数ではない評価の尺度ができれば、もっと介護に携わる人が出てくると感じる。