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[WBS][働き方スイッチ]しわ寄せ!?中間管理職の実態![アクセンチュア株式会社]

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残業を月に80時間以上している人の数です。

去年4月、いわゆる働き方改革法が施行されましたが、それ以降もそれほど減っていないように見えます。

この背景には働き方改革が叫ばれる中である世代にしわ寄せが行っているという現状があるともいわれています。

その実態を取材しました。

働き方改革

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先週金曜日、終電で帰宅する一人の男性がいました。

「いつもこんな時間?」

大体そう。終電が多い。

「疲れは取れるか?」

疲れは全然取れない。

うちに帰って、食事して、お風呂入って、寝て、2、3時間するとすぐ朝が来る毎日。

中堅システム会社で中間管理職を務める50代の増田さん。

毎日朝9時に出社して、夜10時、11時まで仕事するのが当たり前になっているといいます。

政府は去年4月、改正労働基準法などいわゆる働き方改革関連法を施行しました。

大企業は社員の残業を最大6ヵ月の平均で月80時間以内にすることが義務付けられました。

社員の残業削減を積極的に進める企業が多い中、中間管理職がそのしわ寄せを受けるケースが増えています。

増田さんの場合、

働き方改革を推進しろということで若い人は早く帰らせて、私のような中間管理職が仕上げをするようになることが多い。

さらにシステム業界特有の構造も業務量の増加に拍車をかけているといいます。

発注元のお客様は早く帰ることが推奨されていて、できなかった仕事が下請けに流れていて仕事量が増える。

働き方改革が進んでいるという企業の中間管理職にアンケート調査をしたところ、業務量が増えたとの回答が6割以上に上りました。

働き方改革のしわ寄せを受ける中間管理職。

若い人たちはどう見ているのでしょうか?

お金は稼げるが担当の業務もできないし、やりがいはなさそうな仕事。

出世はしたくない。

自分の趣味の時間がある方がいい。

出世に否定的な若者が多くいました。

また管理職になりたいと思っている人からもこんな話が…

下の人間に残業をさせられないので、ある程度業務を引き取ることがある。

そうなると本来やる管理の仕事が追いつかない。

それでは働き方改革は増田さんの会社全体にとってはプラスだったのでしょうか?

残業手当など払うコストが減る利点がある。

会社全体で見ると仕事の質が落ちたり、一部に高い負荷がかかり負の部分が多い。

「社内の雰囲気は?」

すごく暗くなった。

アクセンチュア株式会社

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そんな中、管理職の負荷を減らす取り組みを行っている企業があります。

大手コンサルティング会社のアクセンチェア。

AI(人工知能)を使った業務効率化のシステムを開発し、およそ2年前から導入しています。

アクセンチェアの保科学世マネジング・ディレクター、

アクセンチェアはバーチャル社員が人間の社員をサポートしている。

こちらは社内手続きなどの問い合わせをサポートするコンシェルジュの役割をするシステム。

例えば法務の担当者に話を聞きたい場合はその旨をチャット画面に入力します。

するとわずか10秒ほどで適切なサイトに誘導してくれます。

またインフルエンザにかかった部下の休みの取らせ方など管理職の人が対処すべき様々な社内手続きに関して適切な方法を教えてくれます。

国内にいる1万3,000人の社員が使うことが出来るこのシステム。1年間で社内手続きに関わる時間が2万7,000時間分も削減されたといいます。

アクセンチェアは自社で開発したこのシステムを働き方改革に取り組むほかの国内企業にも導入してもらいたい考えです。

管理職の管理を呼ばれる部分は徹底的に自動化、省力化すべき。

世の中の働き方改革を後押しできればいいと思っている。

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