
日常生活で感じるひざの痛み。大した事はないと思っていてもひざの関節の病気である可能性も少なくありません。
痛みを取るための最新治療を取材しました。
ひざの痛み
多くの中高年が悩まされるひざの痛み。
疲れたときや階段を上がるときにひざが痛いことがある。
長時間座っているときにひざの痛みを感じる。
国内でひざの痛みに悩む人は約1,800万人。その半数以上が「変形性ひざ関節症」と呼ばれる病気です。
変形性ひざ関節症
変形性ひざ関節症は加齢や肥満によりクッションの役割を果たしているひざの軟骨がすり減って痛みを引き起こす病気です。
痛みを我慢すると重症化し、やがて歩けなくなり、車椅子や寝たきりの生活になる可能性もあります。
東千葉メディカルセンター リハビリテーション科、渡辺淳也部長は、
寝たきりや動かないことで心臓や肺の機能が落ちる。
重大な病気が潜んでいることもある「ひざの痛み」。治療の最前線を追いました
楠百合子さん
楠百合子さん(60代)、10年以上ひざの痛みに苦しんでいたため、5年ほど前に最新の治療を受けました。
今ではひざの痛みは全くなくなり、脚立に上って庭仕事もできるまでになりました。
走ることもジャンプもできます。縄跳びでもしますか? 大丈夫ですか?
横須賀市立市民病院
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楠さんが治療を受けたのは横須賀市市民病院。
50代の河原政江さん、10年近くひざの痛みを抱えています。
長時間立っていると足が痛くて歩けなくなる。少しの間、足を引きずり普通には歩けない。
この日、医師から病状の詳しい説明がありました。
これが右ひざです。内側は軟骨がない。
河原さんのひざは軟骨がすり減り、骨と骨がぶつかることで激しい痛みを引き起こしています。
そこで最新の治療を受けることになりました。
骨切り術
手術が始まりました。今回は両ひざの治療を行います。
まずはメスでひざを切ります。
行われるのは最新の骨切り術と呼ばれる手術です。
手術では足の骨の一部を切除します。すると足の重心が変わりぶつかっていた骨のあいだに隙間ができ痛みがなくなります。
骨を切る位置を確認します。
モニターに表示された骨の三角形の部分を切除します・
いきます。
慎重に骨を切っていきます。
5分ほどで骨が切除されました。
骨をずらして、ぶつかっていた骨に隙間を作ります。
ありがとうございました。
3時間で手術は無事に終了しました。
手術後のレントゲンを見ると骨がくっついているように見えますが、骨がぶつかっていた部分にかかる力が減り、痛みが取れるといいます。
治療費は保険が適応され3割負担で約36万円。
竹内良平医師
横須賀市立市民病院の関節外科センター長、竹内良太医師は、
ひざの変形が強い方を修正する。自分のひざが残るのがメリット。
東千葉メディカルセンター
[blogcard url="http://www.tkmedical.jp/"]
しかし重症の場合は人工関節を入れる必要があります。
70代の本吉静子さん、長年ひざの痛みに苦しんできました。
この日、医師から手術の説明が行われました。
軟骨が全くなくなり骨が変形している。悪くなったところを人工関節に換える。
本吉さんのひざは軟骨が全くありません。こうした軟骨が全くない患者には人工関節を入れます。
人工関節
人工関節とは金属とポリエチレンでできた医療器具。
変形した関節の代わりに人口関節を入れることで痛みを取り除きます。しかし正確な位置に入れるのは難しい。
今回はこの人工関節を正確に入れる最新の手術を受けます。
ニーアライン
手術が始まりました。
医師が取り出したのは、
これがニーアラインの本体。
この機械は人工関節を入れる位置を正確に表示することができます。
患者のひざの関節にこの機械を取り付けます。
手術ではまずひざの上下の骨を切除します。次に切除した部分に人工関節を入れます。
人工関節がピッタリ合うように骨を切るのは難しく、これまで医師の経験に頼ってきました。
この機械の登場で正確な位置に人工関節を入れることが可能になりました。
最初に機械をつけた状態で患者のひざを前後左右に数回動かします。
これは人によって異なる足の重心を調べるためです。すると内蔵されたセンサーがその人の足の重心を感知し、切除する正確な骨の位置をモニターに表示します。
モニターに映し出された青い線と緑の線が骨を切るラインです。
実際に切っていきますね。
モニターに表示された通りに骨を切除します。
そして骨を取り除いた場所に人工関節を入れています。
いいね、ピッタリピッタリ!
ピッタリとハマりました。
手術は2時間ほどで終了しました。
治療費は保険が適用され、3割負担で約26万円です。
渡辺淳也部長
東千葉メディカルセンター リハビリテーション科、渡辺淳也部長は、
どんな患者にもベストな位置に人工関節を設置できる。
徐々に進行していくひざの痛み。
違和感を感じたらまずは検査を受けることが大切です。