[WBS] ここまで来たヒト型ロボット!関節と筋肉で「大工仕事」も!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

ロボット開発に携わる企業や研究機関が集まる「ワールドロボットサミット」が10月17日から始まりました。

経済産業省が初めて開催したもので災害現場や工場火災などで活躍するロボットなど4つの部門で技術を競います。

今回は世界中からおよそ130のチームが集まりました。

さらにおよそ90の企業などが最新のロボット技術を展示しています。

なかでも会場で注目を集めていたのは人間のカタチをしたロボットです。

技術の進歩によりロボットが身近に存在する社会がすぐそこまで来ているようです。

World Robot Summit

国立研究開発法人産業技術総合研究所

須黒清華キャスター、

人間のカタチをしたロボットです。大きいですよね。

産業技術総合研究所が今回発表したロボット「HRP-5P」。

まずは人の手を借りずに自動でボードを所定の場所まで運びます。

すると今度は自ら工具を持ってボードを壁に固定します。

ボードを設置する場所や使う工具をあらかじめプログラミングすることで、あとは全自動で作業します。

頭には周りの状況を把握するカメラとセンサー、手にもセンサーが付いています。

このカメラやセンサーで自分の位置や壁との距離を把握して正確にボードを打ち付けます。

最大の特徴は、

結構曲がりますね。

産業技術総合研究所のヒューマノイド研究グループ、金子健二博士は、

柔らかい関節を作ったので作業範囲が広くなる。

柔らかいだけでなく関節の数も人よりも多いので動かせる範囲が広いのです。

ちなみに手首より先は360度回転します。

建築現場、船の組み立てでヒト型ロボットが使われる。

人間にとって過酷な仕事をロボットに置き換えることで負担を軽減する。

川崎重工業株式会社

一方、川崎重工でもヒト型のロボット「ヒューマノイド」が・・・

片足立ちで器用にバランスを取っています。

全身にある32個の関節でバランスを保つ仕組みです。

産業用ロボットを数多く手掛ける川崎重工。

今回のヒト型ロボットには産業用と同じモーターを使っているので力もあります。

これまでの産業用ロボットとの最大の違いは?

川崎重工業のロボットビジネスセンター、掃部雅幸博士、

従来と違うのは人間の骨に相当する骨格、筋肉に相当するアクチュエータがあること。

腕や太もも部分のモーターは筋肉が収縮する動きによく似た動きをします。

ここまで人間のカタチにこだわる理由は?

災害現場は何が起こっているか分からないので専用のロボットを造るのが難しい。

人と同じかたちだったらどんな応用も利くのではないか。

株式会社人機一体

さらにこんなヒト型ロボットも・・・

かなり大きなロボットが動いていますね。

人がいるので聞いてみましょう。これはいま何をやっているところなんでしょう?

「ヒト型重機」の操縦をしている。

人の上半身型ロボット「バトロイド」。

コクピットで腕を動かすと連動して動きます。

操縦者の動き次第で棒を力強く叩いたり、逆に優しく撫でるといった柔軟な対応もできます。

開発したのは立命館大学発のベンチャー企業「人機一体」。

ゴーグルを付けるとロボットの視界が見られるので手元を見ながら作業ができます。

一方、こちらが開発中の下半身「パワーペダル」。

足で操作します。

足のわずかな動きを読み取ってロボットに反映します。

こんなことも・・・

人間よりもバランス感覚が優れていますね。

須黒キャスターもコクピットへ。

ロボットの視線で操縦している私が、手を振っている私が見えています。

ロボットの視界に慣れてきたらいざ操縦。

棒の先端を掴めるでしょうか?

続いて下半身。

両足均等に力をかけるというのがすごく難しい。

今度はロボットが傾いてしまいました。

なかなか自分の手足のようにとはいかないようです。

このロボットの最大の目的は人間の小さな動きを大きな動きに変換すること。

人の動きをセンサーで読み取り、それをコンピューターで増幅することでロボットが大きく動くのです。

人機一体の金岡博士、

大きな建造物を造るといっても人間の作業が基準になっている。

このロボットの実現で人力に縛られなくなるので市場そのもの、やり方そのものが根底からひっくり返るのではないか。