[WBS] 映像のバリアフリー化!イヤホンで楽しむ映画!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

多くの人が持っているスマートフォンですが、いまそのスマホを使って誰も映画やテレビのコンテンツをより深く体験できるようにする取り組みが進んでいます。

広がりを見せる映像のバリアフリー化の現場を取材しました。

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ワーナーブラザースジャパン合同会社

新宿の映画館「新宿バルト9」。

こちらでいま業界初の試みが行われています。

何が初めてかというと・・・

おもむろにイヤホンをつける女性客。

こちらでもイヤホンをつけています。

何が始まるのでしょうか?

「何をしている?」

副音声を聞こうと思いセットしていた。

監督やキャストのトークが聞けて、撮影の裏話を映画を見ながら楽しめる。

この映画、スマートフォンのアプリ「UDCast」で副音声を聞きながら作品を楽しむことができます。

副音声を体験したお客様は、

隣の人にどんな目で見られるか心配だったが大丈夫だったので楽しめた。

最初、違和感があったが音声が途切れることなくぴったり副音声を入れてくれたので一緒に聞いている感覚で慣れたら普通に見られた。

この副音声上映、公開から2週間が経ってから始まりました。

狙いはリピート客を増やすことです。

ワーナーブラザーズジャパンの大木麻友子宣伝プロデューサーは、

お客様がもう1回見たい、もう2回見たいとちょうど思うタイミングでやることが一番副音声上映を楽しんでもらえる。

Palabra株式会社

アプリを開発したのがこちらの会社。

実は目や耳が不自由な人向けの日本語字幕や音声ガイドを専門に制作しています。

銀魂の副音声上映にはその技術が使われています。

UDCastの仕組みはこうです。

人の耳には聞こえない特殊な音をアプリが認識することで人物の動きや場面を説明する音声ガイドが自動で再生されます。

そのため音ずれはありません。またサーバーから配信されるため翌日の上映にも対応できるといいます。

一方、従来の音声ガイド上映では音声ガイドを再生する際に専門のスタッフを置く必要があるなど多くの制約がありました。

パラブラの山上庄子社長、

どんなに丁寧に時間をかけて字幕音声ガイドを作っても、作ったものをきちんと届けられるところまでできていなかった。

従来、音声ガイド上映は邦画を中心に年間数本にとどまっていました。

それが2016年にUDCastが開発されてからは年間でおよそ60本に増加。邦画全体のおよそ1割と選択肢が広がっています。

お客様が映画を選ぶものであり、映画がお客様を先に区切ってしまうことになる。

厚生労働省の推計では視覚や聴覚に障害がある人はおよそ65万人。

多くの障害者はごく最近まで気軽に映画を楽しむことができませんでした。

話題の映画「カメラを止めるな!」。

音声ガイド付きの試写を体験した視覚障害のある田中正子さんは、

音声ガイドが無かったら全然分からなかったが音声ガイドがあったおかげで笑えたし泣けた。良かった。

このアプリのためにスマホに替えた。

生活が変わった。

アプリ一つで生活が変わるほどの喜びだったといいます。

CINEMA Chupki TABATA

障害のある人も一緒に楽しめるというこちらの映画館では上映するすべての映画に音声ガイドが付いています。

映画を見に来た難波創太さん。

目が不自由になってからは映画館から足が遠のいたといいます。

もともと映画は好きだったが、目が見えた時ほどの情報を得られない、楽しめないと思っていた。

UDCastや音声ガイドの話をよく友人から教えてもらって映画館の良さを改めて感じた。

UDCastによる音声ガイドの普及もあり、また映画を見に行くようになったといいます。

ヤマハ株式会社

映像のバリアフリー化はテレビでも急速に進んでいます。

ヤマハは全国16の放送局と提携、SoundUDという技術を使いテレビなどの音声を即座に字幕にしてスマホで見る方法を開発しています。

テレビで放送された音声を各放送局が音声認識技術を使い文字に起こします。

文字情報はインターネットを通じてスマホで受け取ることができるというシステムです。

SoundUDグループの森口翔太さん、

今の字幕放送は手で入力しているのでリアルタイムより少し遅れて出てくる。

例えば家族で一緒にテレビを見ている時に笑うタイミングがずれたり、利便性がよくないと聞く。

このSoundUDの音声技術を進化させて将来はタイムラグなしに字幕を表示するのが目標です。

これにより字幕放送がなかったTV番組も字幕対応できるようになるほか、字幕放送でテレビを見る際に映像に字幕が被って見えにくくなる問題も解消できるといいます。

自分にとって必要だが、他の人には必要ないかもしれず、申し訳ない気持ちになる。

自分で手元で字幕を楽しむことができる。

周囲に気を使わなくてもいい形で実現できると思った。

広がる映像のバリアフリー化。

誰もが同じ環境で映像を楽しめる未来が近づいています。

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