世界最大の自動車市場、中国で4月16日に開幕したのが上海モーターショーです。
トヨタをはじめ世界中の有力メーカーが次々と新型のEV(電気自動車)を披露。
巨大市場の争奪戦が始まります。
トヨタ自動車株式会社
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上海市局の谷口康輔記者。
今回の上海モーターショーで特に目立ったのがワールドプレミアです。例えばミニやBMW、こうした海外の有名ブランドがこぞって世界初披露の新車をお披露目しました。
トヨタが初披露したのはこちら。
トヨタの吉田守孝副社長、
中国ではトヨタ初となるEV車を上海モーターショーで発表する。
小型SUV 「C-HR」のEV(電気自動車)モデル。
C-HRはトヨタが中国で販売する最初の自社ブランドのEVです。
価格や性能はまだ発表されていませんが発売は来年、2020年です。
トヨタは全方位で電動車開発し、普及に向け2030年にグローバルで電動車販売550万台以上。
トヨタは2020年代前半までに世界で10車種以上のEVを投入する計画でC-HRがその先陣を切ります。
さらにトヨタが関連するある発表が注目を集めました。
奇点汽車
こちらのブースにある自動車メーカー、今日トヨタとの提携を発表しました。その名前が奇点汽車。中国のメーカーで5年前にできたばかりの会社です。
上海の新興EVメーカー、奇点汽車。
トヨタから電気自動車の技術を買い、それを基礎に開発した新しいコンセプトカーを披露しました。
代わりにトヨタは中国政府が自動車メーカーに対して設けたEVなどの生産・販売枠について奇点汽車の枠を優先的に購入する権利を得ます。
中国では新興EVメーカーが数多く誕生していますが、トヨタがEV技術の販売先として提携を決めたのはこの会社が初めてです。
取材に応じた沈海寅CEOはトヨタ側には新興EVメーカーの経営ノウハウを吸収する目的もあると明かします。
トヨタの幹部は「奇点汽車はトヨタより3~5年リードしている」とコメントしている。
そこには自信がある。
本田技研工業株式会社
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EVはトヨタだけではありません。
ホンダが初公開したのは「X-NV CONCEPT」。
コンセプトカーですが今年中に量産化し、発売に踏み切るといいます。
ホンダの水野泰秀中国本部長は、
ホンダは「電化」「カーシェアリング」「自動運転」分野を着実に促進していく。
日産自動車株式会社
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そして日産も高級車ブランド「インフィニティ」のコンセプトカーを披露。
このブランド初の電気自動車で数年後には中国で生産・販売する計画です。
中国市場
各社が今回のショーに新型EVを発表するのには理由があります。
中国における新車販売台数はおよそ2,800万台と世界最大です。
さらにEVなど「新エネルギー車」については購入者への補助金といった政府の後押しもあり、いまやEV先進国だからです。
中国の巨大市場を巡る争奪戦は始まったばかりです。