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[WBS][白熱!ランキング]大学発スタートアップが増加

ワールドビジネスサテライト(WBS)

今月開かれたスタートアップ大賞の表彰式。

大賞である内閣総理大臣賞を受賞したのは宇宙ゴミを除去するための人工衛星を開発するスタートアップ「アストロスケールホールディングス」です。

岸田政権は経済活性化のためスタートアップ企業の数を今後5年で10倍にする目標を掲げています。

岸田総理

本年をスタートアップ創出元年と世界に宣言する。

こうした中、増えているのが大学の研究成果などを生かした大学発スタートアップ。

今回は各大学のスタートアップ増加数をランキング。

白熱ランキング

7位~9位

まずは7位から9位。

7位鹿児島大学14社
8位香川大学13社
9位大阪大学12社
9位東北大学12社
21年度大学スタートアップ増加数(前年比)
経済産業省資料より作成

東北大学

番組が注目したのは東北大学です。

東北大学が今年、キャンパス内につくったのが…

東北大学
植田拓郎理事

起業家の育成を目的として、ことし2月にスタートしたシェアオフィス。

スタートアップのためのシェアオフィス「青葉山ガレージ」。

現在、東北大学発のスタートアップ2社が本社として利用しています。

なかにはスタートアップ関連の本が200冊以上並んでいます。

さらに防音機能もついた個室ブースも。

東北大学
植田拓郎理事

アップルもガレージからあれだけ社会的影響を与える企業に成長した。
ここの地から社会を変えていくベンチャー企業を生み出したい。

このシェアオフィスではさまざまなイベントが開かれ、情報拠点としても活用されています。

先月は新しい事業アイデアのきっかけ作りとしてマイクロソフトの担当者が訪れ、拡張現実を使った遠隔操作アプリの体験イベント「マイクロソフト ホロレンズ2 体験会」が開かれました。

このオフィスの利用者は…

東北大学発のスタートアップ
エレベーションスペース
小林稜平CEO

イベントも定期的に行われているので、そうした機会を通じて交流を広げたり、非常に大きなメリットがある。

3位~6位

続いては3位から6位。

3位筑波大学32社
4位立命館大学27社
5位京都大学20社
6位東京理科大学15社
21年度大学スタートアップ増加数(前年比)
経済産業省資料より作成

筑波大学

3位の筑波大学は充実した研究施設が特徴です。

大学の敷地内にある広さ40ヘクタールの農場。

なかには研究用のビニールハウスが並びます。

筑波大学
福田直也教授

キャンパスの敷地の中でこれだけ広い圃場(農地)は珍しい。

この施設でトマト栽培の研究を行っている福田教授。4月に自らスタートアップを立ち上げました。

筑波大学
福田直也教授

品種に合った栽培の仕方を生産者に指導するシステム開発をしている。

研究データを元にトマトの最適な栽培条件を算出。ビニールハウスの温度管理など栽培についてアドバイスする農家向けのアプリの開発を目指しています。

企業の背景には研究に対する考え方の変化があったといいます。

筑波大学
福田直也教授

以前は学術論文を書くことに注力してきたが、どう役に立つのか実証して使ってもらう。それが重要じゃないか。

1位~2位

1位慶応義塾大学85社
2位岐阜大学37社
21年度大学スタートアップ増加数(前年比)
経済産業省資料より作成

慶応義塾大学

1位となったのが慶応義塾大学。起業を支えるある存在がありました。

キャンバス近くのビルの一室で行われていたのは起業についての相談会。

慶応義塾大学大学院
岡田清志郎さん

起業するタイミング、おすすめの手順は?

相談に乗っていたのは自らも会社を立ち上げた経験を持つ慶応大学卒業生です。

番組スタッフ

謝礼は?

起業の助言をするメンター三田会
池田祐輔さん

完全にボランティアです。
経験が少しでも同じ大学の後輩の役に立てればという思い。

スタートアップを育成するため起業家や税理士、投資ファンドの社員など60人以上が無料で相談に乗っています。

慶応義塾大学大学院
岡田清志郎さん

きっかけというか、こういった温度感覚で社会実装すればいいというプランが見えた。

メンター三田会
鈴木隆一事務局長

技術のとがった案件に経営の知識を入れて大きくしていく。
年々相談件数も増えてきて、起業に対する学生の興味も高まっている。

各大学で動き出しているスタートアップ支援の取り組み。停滞する日本経済を救うカギとなるのでしょうか。

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