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[WBS] ホテルの電気…燃料は使用済みのプラスチック!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

ホテルに泊まるときに使う備え付けのアメニティ、歯ブラシやクシなど。

これは使い終わったら捨ててしまう方が多いと思います。

これをエネルギーとして活用するという世界で初めてのホテルが開業します。

川崎キングスカイフロント東急REIホテル

[blogcard url="https://www.tokyuhotels.co.jp/kawasaki-r/"]

羽田空港まで車で約10分の場所に6月1日に開業する川崎キングスカイフロント東急REIホテル。

ターゲットは国内外からのビジネス客。

広々としたカフェスペースやフィットネス設備。

大きなベッドのシングルルームが特徴です。

そして一番の特徴が…

このホテル全体で使われる電気の約3割が水素発電で賄われているそうです。

電気だけでなく熱エネルギーも水素から作られています。

しかもこの水素の原料は使用済みのプラスチック。

一体どういうことなのか?

昭和電工株式会社

[blogcard url="http://www.sdk.co.jp/"]

これは20階建てのビルの高さがあるということです。こちらが使用済みのプラスチックを水素に変えるプラントです。

水素を作っているのはホテルからほど近くにある昭和電工です。

川崎市や周辺の自治体から集めた使用済みのプラスチックを粉砕。

1,500度という高温の炉で燃やし、水素と二酸化炭素を取り出します。

二酸化炭素はドライアイスにして企業の冷蔵倉庫などで活用。

こうした仕組みを取り入れているのは世界でも昭和電工だけだといいます。

出来上がった水素はホテルの横にある燃料電池へ。

電気や熱エネルギーに変えます。

普及のポイント

省資源、省エネのこの仕組み、普及が期待されますが…

こうしたモデルは今は川崎ですが、それ以外の場所でも?

昭和電工川崎事業所・製造部の栗山常吉次長は、

ポイントはある程度の大都市。

うまくいくコツは一定量のプラスチックゴミが近場から入手できること。

そして水素とともに発生する二酸化炭素の利用先があること。

工業地帯という川崎市の地の利を生かした取り組みだといいます。

福田紀彦川崎市長は、

川崎市は公害で苦しんだ町だからこそ企業と環境技術を磨きながら環境先進都市を目指してやってきた。

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