カスタムカーの祭典「東京オートサロン」が1月10日開幕しました。
国内の新車販売が頭打ちの中、その人気は年々高まっています。
キーワードは「自分だけのクルマ」です。

東京オートサロン

1月10日から幕張メッセで開幕した東京オートサロン。

世界最大級のカスタムカーの祭典です。
端から端までクルマがずらりと並んでいます。人もかなり多いです。

こちらはスーパーカーです。ランボルギーニですね。

反対側には大きいジープもあります。

フェラーリもありました。

電気自動車のテスラ。色んなジャンルのクルマが一堂に会しています。

カスタムカーは他の人とは違う自分の個性が出せるクルマとあって人気が高まっています。
それを表しているのが黒山の人だかり。

会場で今回初めて発表されるクルマを今か今かと心待ちにしています。
現れたのは日産のスポーツカー「GT-R」をベースにカーボン素材などを使って車体を軽量化し、走りの性能を高めたスペシャルカー「35GT-RR」です。

販売価格はおよそ3,000万円です。

リバティウォークの加藤渉社長、
「若い人に興味を持ってほしい」というテーマでカスタムカーをどんどんつくっていく。

「いつかはこれくらいの車を買いたいな」という目標を作っている。

さらに、
このクルマすごいですね。ボンネット部分もスワロフスキーでキラキラしています。

ボンネットにクリスタルガラスでエンブレムの雄牛を象ったランボルギーニ アヴェンタドール。

なんとも贅沢にスーパーカーをカスタム化。
内装もオーストリッチに張り替えました。

東京オートサロンではこうしたカスタムカーを手掛けるショップや部品メーカーなどが今年は去年よりも12社上回る438社が参加しています。

世界に1台だけの僕だけの車にしたい。

カスタマイズしている車を見るとこういうのもかっこいいなと。

自分専用という憧れはある。他の人とは違う。

若者のクルマ離れが進んでいるといいますがここではそんな傾向は微塵も感じられません。
去年は来場者数が過去最高の33万人を超え、1日あたりでは東京モーターショーを上回る人気ぶりです。

国内メーカー
この人気を目当てに国内の大手自動車メーカーも本格的に出展。

このオートサロンで新型車をお披露目する会社も増えています。

トヨタはスポーツブランドの新型車を発表。
レースで培った技術を小型車「ヤリス」にフィードバックして作り上げたスポーツバージョンです。

豊田章男社長が自ら新型車をアピールするという力の入れようです。
トヨタ自動車の豊田社長、
普通のお客様用につくる車からレースに使える車に変えるのではない。

逆のプロセスをトライしてくれる。今までのトヨタにはなかった。

自動車メーカー各社がこぞって出展する背景にはオートサロンにはある魅力があるといいます。

スバルの国内営業本部、小島敦さん、
モーターショーと東京オートサロンでは来るお客様が違う。

東京オートサロンは運転が好きな人が多い。

走りに特化して楽しんでもらえるような伝え方をしたい。

マツダの梅下隆一執行役員、
車を楽しいと思ってもらい、そういうお客様をどう広げていくかがわれわれの仕事だと改めて感じる。

海外メーカー
こうした入場者の特徴に東京モーターショーには出展しない海外の自動車メーカーも相次いで出展。


GM(ゼネラルモーターズ)は新型シボレーコルベットをアジアで初めて披露する場に選びました。

ゼネラルモーターズ・ジャパンの若松格社長、
新車発表の場の選択肢の一つとしてオートサロンは大きな部分を占める。

オートサロンのお客様が期待するような商品をここで発表できるように頑張って計画していきたい。

カーシェアなどの普及で自動車は移動手段という考え方が強まるからこそ自動車を所有する意欲が高い人が集まるオートサロンを選んで出展しているのです。
「自分だけの車」が沸騰!軽自動車も大変身!
自分だけのクルマにこだわるカスタムカー。

その裾野も広がっています。
株式会社ダムド
カスタムパーツの販売を行っているダムドでは近年、人気が高い軽自動車をレトロにカスタマイズできるキットを展示しています。

ダムドの面髙翔五社長、
エイジング加工でサビがあったり劣化した感じをペイントしている。

アルパイン株式会社
またカーナビなどを手掛けるアルパインは、

このクルマは東京オートサロンに合わせて今日からこの場所で販売開始しました。様々な部分をカスタマイズしてトータルコーディネートをしてクルマごと売っているということです。

カーナビはもちろん、内装から外装まで全てをアルパインがトータルコーディネートした特別限定車です。


「どうですか反響は?」
アルパインのマーケティング、西田敬さん、
実はきょう2台、お客様から注文をもらった。

「これ1台いくら?」
こちらの車は648万円。

人気のある車は他人と被りやすいことから個性を求めてカスタマイズするお客様は増えているといいます。

今後、こうした新車のコーディネートに力を入れていきたい考えです。
かっこいいスタイルを1つ作り上げて提案することでお客様も選びやすい、買いやすいということもある。

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