今期の営業利益が創業以来初めて1兆円を超えると見込んでいるソニーグループ。
今でこそ映画や音楽、ゲームといったエンターテインメント系で存在感を示していますが、創業当時には日本で初めてとなるテープレコーダーやトランジスタラジオなど、それぞれの時代の最先端技術を盛り込んだ製品を開発してきました。
そのソニーが12月7日にエンターテインメントを支える最新のテクノロジーを発表しました。
ソニー エンタメ以外にも活用!?進化支える"最新技術"を披露
ソニーグループの勝本徹副社長。
ソニーグループの多様な事業が人とテクノロジーでつながることをリードし、世界にさまざまな感動を提供したい。
ソニーが最新技術を広く公開するソニー・テクノロジー・デー。
カメラに合わせ動き、スタジオでも屋外のような撮影ができる映像制作技術など8種類がお披露目されました。
コロナ後を見据え進化する技術の一部を特別に見せてもらいました。
コロナをきっかけにリモートの機会が増えたためVRの分野ではリアリティーが一層重要になったといいます。
ソニーグループのR&Dセンター、鈴木知担当部長。
正面にポスターのようなものが見えるが、左下の文字も見える。
リアルな体験を可能にしたのがこの小さな有機ELディスプレー。スマートフォン向けと比べ画素数は2倍以上です。
ソニーが得意のセンサーの技術を使い、頭の動きに合わせ、リアルタイムで映像がついてくるよう処理時間を短縮。
長時間つけていても疲れにくくなるといいます。
こうした映像技術の進化はビジネス分野にも活用の道が開かれそうです。
素材の質感や細かな部分まで見せられるようになったことで遠隔地との製品サンプルのやり取りに応用すれば製造コストの削減や期間を短縮することができるといいます。
そしてロボットの分野でもセンサーの技術が。
優しく掴まれました。
このロボット、どのくらい力を入れるのか全てこの手の平にあるセンサーで判断しています。
落とさず、壊さず掴める強さを自動で調整します。
実はこれ世界初の技術だといいます。
一度掴んだバラを取り出してみると…
全く潰れていないです。
掴むものの形や位置を事前にプログラムする必要がないので活用する幅を広げられるといいます。
ソニーグループのR&Dセンター、宮澤清和さん。
コンビニの陳列だったり、スーパーで商品を陳列する。
介護の現場など人手不足のところで人の補助をするのを考えている。
ソニーはコロナ後に向けエンターテインメント以外の分野でも技術の応用を目指していく狙いです。
ソニーグループのコーポレートテクノロジー戦略部門、住山アラン部門長。
リアリティー、リアルタイム、リモートという3Rと呼んでいる技術の体系がある。
離れていても人は近づけるというところはもっと実現していきたい。