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[WBS]夏のセール「消費復活」の兆し!背景に「貯蓄」など過去最高[株式会社そごう・西武]

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6月25日から多くの百貨店が夏のセールを始めました。

新型コロナの影響で商業施設や飲食店への休業要請が続いたことなどから国内の消費は落ち込んでいました。

しかし、ここに来て徐々に消費復活の兆しが見えてきました。

株式会社そごう・西武

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午前10時前、新宿伊勢丹にはオープン前から長い行列が…・

開店と同時にお客様が店内に流れ込みます。都内の多くの百貨店では6月25日に夏のセールを開始。去年は多くの店が中止としたため2年ぶりの開催です。

同じく6月25日にセールを始めた西武池袋。例年とは違うセール初日。

田中瞳キャスター

今日から2年ぶりとなる夏のバーゲンセールが始まりました。店舗を見てみると大勢の人が殺到しているというよりは穏やかに手に取ってみているような様子です。

以前のセールの様子と比べるとその差は一目瞭然です。

やはり消費の復活にはまだほど遠いのかと思いきや…

「セールにしてはすいているが?」

西武池袋本店の販売促進部、石井朋史担当課長、

お客様が自ら混んでいるときを避けて来ている。売り上げの数字は上向きつつある。

西武池袋本店では感染対策を行いながら2年前よりも期間を1週間長く設定。1日あたりの来客数を減らしつつ消費の復活を狙います。

特に好調なのが、

これまでは"イエナカ消費"だったが、これからは"お外需要"ということでゴルフ用品が売れている。

売り上げは前年の110%以上伸びている。

外出機会が増えつつある中、スポーツウェアや日傘などが人気だといいます。

「ゴルフをはじめる?」

そうですね、いろいろ買いそろえたい。

先週、下見に来て、きょうからセールと分かっていたので。

こういう時に高いものや普段買えないものを買いたい。

さらに西武は先を見据えてこんな需要にも狙いを定めます。

コロナで旅行用品は一番苦戦したが、我慢していたお客様が多く、秋以降も伸びるアイテムとして期待。

消費復活の兆しが見える背景には消費者の懐事情の変化もあります。

日銀が6月25日に発表した各家庭の金融資産の合計は3月末時点で1,946兆円。1年前に比べ7.1%増えて過去最高となりました。外出自粛などでお金を使う機会が減ったことなどが影響しました。

内訳を見てみると現金・預金が1,056兆円と全体の半分以上を占めています。

この貯まったお金が徐々に消費の復活を生み始めているのです。

消費復活の兆しは意外な場所にも…

午前1時すぎ、東京都内。

入ってみると明かりが…段ボールをフォークリフトで運ぶ人の姿も。

特別に中に入れてもらいました。

中では野菜や果物などを段ボールに詰めている多くの人が。

「何をしている?」

ベジクルの村永大マネージャー、

飲食店から注文をもらって納める仕分けの施設。

こちらは飲食店からの注文に応じて野菜や果物を仕分けする業者「ベジクル」。

扱っている野菜や果物はおよそ500種類にも上ります。

最近ある変化が…

届け先の店ごちに仕分けられた箱を覗いてみると、どの箱にも多くのレモンが。1箱に10個入っているものもあります。

「全部にレモンが入っている?」

ここ1週間くらいで結構増えた。ここぞとばかりだと思う。

レモンの注文は前の週に比べ20%以上増加、ほかにもグレープフルーツや大葉、ミョウガなどの注文が急増しているといいます。

夜が明け、東京・神田駅前にある居酒屋。

そこには届けられたあの段ボールがありました。こちらの箱にもレモンがたくさん。

和み屋 魚えんの店長、松本健太郎さん、

お酒を出せているのでレモンとか、レモンサワーとかはすごく出る。

理由はお酒の提供解禁でした。

緊急事態宣言が解除され、都内では21日から2人以下のお客様や午後7時までの条件付きでお酒の提供が解禁されました。

こちらの居酒屋もそれに合わせて2ヵ月半ぶりに営業を再開。ハイボールやレモンサワーに使うレモンを多く注文していたのです。

さらに、

刺身がメインで提供している商品なので大葉とか。

酒とともに注文することが多い刺身に添える大葉の発注も増やしています。

飲食の現場でも徐々に見え始めた消費復活の兆し。

ただ、都内の感染状況も日々変わり、客足もその影響を受けるため仕入れる量も慎重に調整する考えです。

正直かなり発注は抑えている。食材がもったいないだけなので。

以前は何日分とかを仕込んでいたが今はその日その日。

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