さびれた温泉街に夢を掴んだ奇跡の一杯が!


突如、2ヶ月前に生まれた行列の秘密とは?
鳥取の人通りの少ない温泉街に今年10月、突如行列が現れました。
そこに本業とはかけ離れたことにチャレンジする店主こだわりの味がありました。
ホット・エアー・コーポレーション
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国の天然記念物にも指定されている観光名所、鳥取砂丘。

「鳥取と言えば?」
砂丘。

その鳥取砂丘から車で30分ほど走った場所にあるのが浜村温泉です。

人気のない温泉街の一角にある中古車販売店「ホット・エアー」になぜか行列が…

「何を目的に?」
ラーメンを食べに来た。

「ここは中古車販売店だが?」
中古車販売店みたいですね。

中古車販売店でラーメン?

一体、どういうことなのか?

中古車販売店のラーメン
この日は気温5度の寒さにかかわらず開店前に30人近くが列を作りました。

お客様を虜にするのがこのラーメン「極め塩(800円)」。

3種類の塩を使い鶏ガラで取った、あっさりスープが自慢です。
さらに香川県まで行って探し出した醤油がこだわりの醤油ラーメン「極み醤油(800円)」。

メニューはこの2品のみです。
17席しかない店内は大賑わい。

皆、夢中になって麺をすする。

果たしてその味は?
あっさりかなと思ったが濃厚な感じもしておいしい。

ラーメンというより一品料理。

お客様の中にはこんな人まで…
「塩ラーメン食べていた?」
はい。

「1人で2杯?」
よく食べます。

吉田克己社長
味の秘密を探るべく厨房に潜入!

アクを取り、じっくり煮込んだ鶏ガラスープにニンニクとアサリ、地元で取れたハタハタの煮干しや椎茸などを加え、6時間煮込みます。

それをさらに1日寝かしてから提供している。
「飲食店で働いた経験は?」
ホット・エアー・コーポレーションの吉田克己社長、
バイトの経験もない、調理学校もないし、一切ない。

3~5年の間に細かくチューニングしている。

自分が食べたい味にどのパーツが必要かで設計。

実は店主の吉田さん、飲食店での勤務経験はゼロ。

食べ歩きが趣味で地元の店をブログで紹介していました。
3年程前に中古車販売の傍らラーメン店を開業しました。

地元でよく知られたグルメブロガーとはいえ所詮素人。
立ち上げ当初はお客様が一人も来ない日があったといいますが…

ミシュランガイドに紹介してもらってから。

ミシュランの人を最初はタイヤのセールスかと思った。

ミシュランガイド
星は付かないものの、庶民の味を対象にしたビブグルマンに選ばれたのです。

タイヤの営業マンだと思っていたのはミシュランガイドの調査員でした。

10月にミシュランガイドが発売されると一気に火が付き、行列店に成長しました。

それまで1日30杯ほどだった売り上げが週末には100杯以上に。

開店から1時間ほどで店じまいすることも。

ところで本業の方は?

「売り上げはラーメンと中古車どちらが多い?」
どっちがどうでもそこは…

駐車場を見てみると、並んでいた中古車は2台のみ。

最早、ラーメンが勝ってしまっているようです。
「今後の目標は?」
ミシュランの星も取れるものなら欲しいし、吉川晃司も有名になったらもしかしたら、吉川さんと知り合いになれるのではないかと。

ミシュランも認めた中古車販売店のラーメン。
この週末もこだわりの一杯を求め行列ができる!
