街中でよく見かけるようになった「Pepper(ペッパー)」ですが、いま新たな展開を見せようとしています。
それが、小売店や飲食店など10の業種が出てきました。
今回、新しくペッパーの仕事内容を、この10業種で簡単にプログラムできるサービスを展開していくことが分かりました。
果たして新しいペッパーはどのような広がりを見せるのでしょうか?
WBSが独自取材しました。
ソフトバンクロボティクス株式会社
[blogcard url="https://www.softbank.jp/"]
相内優香キャスターが訪ねたのはペッパーの開発室。
ソフトバンクロボティクスの藤原翔平さんは、
ペッパーのクラウドサービス「お仕事かんたん生成2.0」を準備していてアプリのバグの修正や最終調整を行っている。
お仕事かんたん生成2.0
来週リリースするには店舗などでペッパーを活用するための新サービス「お仕事かんたん生成2.0」。ペッパーにしてもらいたい仕事を誰でも簡単に入力できるといいます。
早速、相内キャスターが体験しました。
さまざまなテンプレートが出てきました。
例えば小売店を選ぶと会員の獲得や商品の案内など5種類の場面が出てきます。
「加湿器」を売り込みましょう。
商品名や特徴、価格など項目に沿って入力を進めます。
さらにイントネーションも簡単に修正できます。
入力は5分程ででき、そのでーたをペッパーに送ると、
胸のディスプレイから気になるものを選んでみてください。
それでしたらナナナ加湿器がオススメです。お手入れ簡単・強力加湿が人気の理由なんです。
このように10業種、100のシーンを用意しペッパーの仕事内容のプログラムを簡単に作成できるようにしました。
これまでは導入企業ごとに個別に設定する必要があり手間が掛かっていたといいます。
藤原さんは、
お客様が設定する負荷を下げる、設定を柔軟に行えることを目的にキーワードを入れるだけで設定が完了する商品を企画した。
株式会社プロントコーポレーション
[blogcard url="http://www.pronto.co.jp/"]
新たなペッパーの試験導入がすでに始まっていました。
まずは10に分かれた業種のひとつ「飲食」。
プロント・イル・バール東京フォーラム店の店頭にペッパーが設置されています。
こちらでは2016年3月からペッパーを導入していましたがシステムが複雑なため利用を日本人客に向けた簡単なメニュー紹介などにとどめていたといいます。
しかし、プログラムを簡単に組めるようになったことでこのようなことも。
(英語)ペッパーです。注文はこちらでどうぞ。
英語で呼びかけ、メニューも英語表示に。選択するとオーダー表が出て、そのままレジに提出して注文できるため外国人客への対応がスムーズになると見込んでいます。
プロントコーポレーションの升永えりかさんは、
人材不足などが問題になっている。スタッフの一員として接客できるようになれば。
東京歯科大学 水道橋病院
[blogcard url="http://www.tdc.ac.jp/sh/tabid/233/Default.aspx"]
一方こちらは医療の現場。
この眼科ではこれまでペッパーを使って白内障の手術を希望する患者さんへ手術内容などの説明をしていました。
プログラミングのレクチャーが始まると早速驚きの声が上がります。
眼科スタッフは、
全然違いますね、びっくり。
使ってみて初めて変えたいところが出るのは誰しも思うのでリアルタイムで変えられるのは本当にいい。
さらに病院側が特に重宝するというのがこちらの新機能。
白内障は健康な目と比べて水晶体が濁っているため光が網膜までキレイに届きません。
動画の再生をペッパーのトークと同時に行うことが可能になりました。
動画を組み込むことで患者さんの理解度が高まるといいます。
東京歯科大学 水道橋病院のビッセン宮島弘子教授は、
ペッパーが説明してくれることで診療中に説明する時間が短くなった。最終的には患者さんの待ち時間の短縮にもつながる。
ソフトバンクの狙い
ソフトバンクはペッパーのシステムを使いやすくすることで導入企業の拡大を狙います。
これからペッパーを購入する人はROI(投資利益率)が成り立つから導入する。すでに導入した人たちに2店舗、3店舗と拡大してもらいたい。