今年の上半期にどんな外食を利用したかアンケート調査した結果ですが、そばやうどん、ラーメンといった麺類やファストフード、ファミリーレストランなど手軽に食べられる飲食店が上位を占めました。
そんな中、最も多く利用されたのがなんと「すし」でした。

コロナ禍でも人気のすし業界でいまある空白地帯を狙った新たな店舗が続々とオープンしています。

株式会社エー・ピーホールディングス
[blogcard url="http://www.apcompany.jp/"]
千葉県浦安市にオープンした居酒屋「スシとツマミとシチフク」。

お客さまご来店、いらっしゃいませ。

緊急事態宣言が明け、大勢のお客様で賑わっています。
こちらは店の看板メニューですが、中には寿司の写真のみ。

すると、まるで手品のようにすしが登場。その名も「びっくりサーモン親子寿司」。

こちらはイクラや山芋がどっさり乗った「シチフク寿司」。

家族で来ても楽しい店。

おいしい。

客単価は3,000円ほど。

なぜこのようなすし居酒屋を作ったのでしょうか。
エー・ピーホールディングスの魚事業本部、横澤将司さん。
回転ずしと高級ずしの二極化が進む中で使い勝手のいいすし店がすごく減っている。

団体、宴会、サラリーマンはだいぶ少なくなってきている中で、より多くの人が楽しめるのではないか。

アフターコロナも見据え、高価格でも低価格でもないすし業界の空白地帯を狙ったのです。

回転ずしよりはちょっとレベルが上がるけれど、でも入りづらくない、カジュアルに行けるところがいい。

ほかにもすし業界の空白地帯を狙おうとする店が…
東京・表参道に8日にオープンした「廻転鮨 銀座おのでら本店」です。

自慢のネタは…
本まぐろ赤身です。

1貫320円。
荻原由佳記者。
とても肉厚で口に入れて瞬間、フワッと溶けてしまうような食感です。

おのでらは銀座に総本店を構える高級寿司店。

ニューヨークなど世界で9つの店舗を構え、そのうち3店舗がミシュランガイドの星を獲得している名店です。

そんな高級店がなぜ回転すしなのでしょうか。
ONODERAフードサービスの長尾真司社長。
高級店だとコース提供が一般的になるが、1皿1貫から食べられるのは非常に魅力的ではないか。

総本店の客単価はおよそ3万円ですが、こちらは5,000円ほど。

総本店で築いた仲卸との関係を生かし品質がいい魚を安く仕入れることができるのです。
やばい、おいしい。

回転すしだけではありません。
暖簾をくぐるとこちらは立ち食いすし。

高級店の味をさらに気軽に楽しめます。
高級すし店は予約をしなければいけない。

たまたま立ち寄ることはできないので入りやすくていい。

狙いはほかにも。
会社全体の人材育成にもつながっている。

実はおのでらは4年前に寿司職人を育成する鮨アカデミーを開校。

これまでにおよそ100人を育成しましたが、すぐに高級店で活躍できるとは限りませんでした。

そこでこうした新業態の店で腕を磨いてもらおうというのです。
職人の育成=事業展開が一番の目的。

新業態の2号店3号店の店長をこの店から出していきたい。
