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[WBS] メガバンクが「ゼロ」から農業!「想定外」の連続・・・狙いは?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

2016年の新聞記事ですが、「三井住友銀行が農業参入」と報じられています。

異業種から農業に参入する例というのは数多くありますがメガバンクでは初めてのことでした。

あえてゼロから挑む背景には銀行業の将来を見据えた狙いがありました。

株式会社三井住友銀行

三井住友銀行
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秋田県大潟村。

米の産地として有名で一面に水田が広がります。

田植えを迎えた5月、田んぼを見つめる男性。

視線を落とした先にはスマートフォンが・・・

田植え機がどんくらいのペースで作業しているかストップウォッチで測っている。

小野寺友基さん(31歳)。

実は三井住友銀行の行員です。

小野寺友基さん

入行10年目の小野寺さん、三井住友銀行と地元の生産者協会が作った農業法人「みらい共創ファーム秋田」に出向し2017年4月から秋田に住んでいます。

今日は田んぼに水田センサーを付ける。

田んぼの中にセンサーを立てて水位や水温、土壌の温度を見える化しているのです。

最初にどの田んぼに行けばいいか会社の中でわかる。

今までは現場に来て、水の状況を見て多い少ないと判断していた。

彼らが目指すのは企業目線で大規模で効率的な農業のモデルを作ることです。

しかし次々と思わぬ壁が・・・

ここ大潟村は戦後、八郎潟を開拓して生まれた稲作地域。

小野寺さんたちは当初、稲作の作業を農家から受託する計画でしたが、水田を託してくれる農家が想定より少なかったのです。

そうした中、

地域を回った中で気がついた。畑の耕作放棄地が広がっていた。

そこで地域で問題となっていた畑の耕作放棄地を活用することにしました。

地元と連携してタマネギの生産を本格化しようと動き出したのです。

他の産地からの出荷が少なくなる夏に生産すれば需要があると考えました。

ところが次なる壁が・・・

思った以上に雑草が出て取らないと収穫に影響する。

ひたすら慣れない雑草抜き。

あれでは1日持たない。

ここ骨折しているのでは。ずっと痛い。

しゃがめなくなっている。

田んぼの草取りを1ヶ月続けた。

この足が動かなくなった。

東京では分からなかった世界、想定外の連続です。

意見交換会

この日は農家との飲み会。

貴重な意見交換の場です。

農家も銀行の動きに注目しています。

三井住友銀行はどう思っているのか、採算は厳しいと思うし、駐在させている。

農業で何か新しいことができると思う。

効率化できるかもしれない。

新しい売り方を考えられるかもしれない。

報告

そして6月下旬。

小野寺さん、東京にやって来ました。

向かったのは銀行の本店です。

銀行の同僚たちに秋田の状況を報告します。

タマネギは砂が飛び根っこが出て思うように生育しなかった。去年から今年の課題。

さっきの地区の畑、どのくらいダメになったか?

実際に収穫できるのは2ヘクタール。

7ヘクタールはダメになった。

風で?

6~7割の影響が風、それ以外は雑草。

タマネギを植えた地区ごとの課題を共有し会議は終了しました。

農業

グローバルに展開するメガバンクがなぜゼロから農業に取り組むのでしょうか?

工藤禎子常務執行役員は、

いまは低金利時代、日本はそんなに成長がない。資金需要がなくお金が余っている。

成長を作るところから一緒にやりたい。資金需要を作ることが重要だ。

銀行は農業を大規模化や企業の参入が進む成長産業と見ているのです。

今後、貸し出しが増えると見込まれる農業で目利きができるための知見を蓄積したい考えです。

小野田さんの思い

銀行の期待を背負って秋田で駆け回る小野寺さん。

元々、東京や名古屋で法人営業などを担当してきました。

今回、公募に自ら手を挙げて秋田にやって来たといいます。

震災時、銀行員がどう役立つのかすごく考えた。

小野寺さんは宮城県気仙沼市出身。

入行して2年が経った頃、東日本大震災で宮城の実家が全壊しました。

東北に戻り東北のためになることをできるならやってみたいと思った。

銀行本来の役割

7月2日、タマネギの収穫です。

想定よりとれなかった。元々の計画よりちょっと少ない。

本当にゼロからやっている。わからないことだらけだがやってみた。

銀行員がゼロから挑む農業。

小野寺さんはその中で銀行本来の役割を感じています。

お金を貸すことは手段。本来の目的は産業を作ること。

農業を成長産業にするため現場で課題解決に動いている。

意義あることにつなげたい。

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